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第101期部門長挨拶


第101期部門長
関西大学
システム理工学部
機械工学科
小金沢 新治

 今年度、第101期 日本機械学会 情報・知能・精密機器(IIP)部門の部門長を拝命致しました関西大学の小金沢新治と申します.部門の更なる発展のために努めていく所存です.
どうぞよろしくお願いいたします.

 さて,IIP部門が設立されてから30年余りが経ちました.この間,時代の変化の速さを考えれば当然ではありますが,社会において注目の集まる産業や研究分野は大きく移り変わりました.
機械工学分野では,人工知能や電気自動車・自動運転に関連する報道を耳にしない日はありません.
機械を代表するシステムである自動車エンジンも,電気モータに置き換わってゆくことを当たり前になりました.
そして,そういった報道を見るにつけ,どことなく寂しさを感じることがあります.

 しかし、それは,私自身が「機械」に対して,“いかにも機械らしい機械(コテコテの機械)”をイメージしているからに他なりません.
全ての「機械」は,その進化とともにハードウェアとしての構造や機能が徐々に単純化され,その一方でソフトウェアが複雑化し,様々な機能を果たすようになりました.
言い換えれば,機械は他の学術領域と融合し,進化することが宿命であると言えるでしょう.
そのような融合領域こそ,機械工学を基盤に据え,情報,知能、トライボロジなどの幅広い学術領域を扱う「情報・知能・精密機器部門」が活躍すべき領域ではないでしょうか.
当部門は,これまで30年以上の活動において一貫して産学の連携が強固であり,新たなイノベーションを創出できる土壌が培われていると確信しています.
当部門に関わる研究者・エンジニアの皆様と協力し,新たな機械工学の潮流を作ってまいりたいと思っております.

Last Modified at 2023/12/11