認定技術レベルについて

固体力学分野の有限要素法解析技術者

初級(Basic Grade)

  • 認定技術レベル
    有限要素法に基づく線形応力解析の基本手順を理解し,CAEソフトウエアを用いた基本的な技能講習を修了しており,上位の級の有資格者の指導のもとに,基本的な線形弾性問題の解析を適切に行えるものと期待できる.

2級(Grade 2)

  • 認定技術レベル
    基本的な固体力学の問題に対して,線形弾性の範囲において正しく解析問題を設定することができ,線形弾性の有限要素法解析の内容を理解しており,さらに解析結果の信頼性を自分自身で検証することができる.よって,いずれかの信頼のおけるCAEソフトウエアを用いて適切な解析機能を選択しながら,基本的な線形弾性問題を大きな誤りなく解けるものと期待できる.
  • 受験資格の目安
    機械系大卒レベルの数学的,力学的知識を有し,1年以上の解析実務経験を有する技術者.
  • 試験分野
    1. 計算力学のための数学の基礎
    2. 固体力学の基礎
    3. 熱伝導の基礎
    4. 有限要素法の基礎I
    5. 有限要素法の基礎II
    6. 数値計算法の基礎
    7. 要素の選択
    8. モデリングの基礎
    9. 境界条件の使い方の基礎
    10. プレポスト処理の基礎
    11. 結果の検証の基礎
    12. コンピュータの基礎
    13. 計算力学技術者倫理

1級(Grade 1)

  • 認定技術レベル
    固体力学分野の解析実務において,各種非線形性や線形破壊力学を取り扱う有限要素法解析の内容を理解しており,解析問題の設定や解析を適切に行えるとともに,解析結果の信頼性を検証するプロセスを理解している.よって,いずれかの信頼のおけるCAEソフトウエアを用いて適切な解析機能を選択しながら,各種非線形性や線形破壊力学を取り扱うCAE解析を大きな誤りなく解けるものと期待できる.
  • 受験資格の目安
    機械系大学院卒レベルの数学的,力学的知識を有し,3年以上の解析実務経験を有する者.
  • 受験資格
    2級資格を有すること
  • 試験分野
    1. 非線形解析における応力とひずみ
    2. 材料非線形(弾塑性,クリープ,粘弾性)
    3. 幾何学的非線形
    4. 境界非線形(接触)
    5. 破壊力学・疲労解析
    6. 動的解析
    7. 伝熱解析
    8. 要素テクノロジー
    9. 数値解析法
    10. 解析の検証と品質保証
    11. 各種モデリング技術

上級アナリスト(Senior Analyst)

  • 認定技術レベル
    固体力学の有限要素法解析に関して,理論及び実務の両面において幅広く深い知識と解析経験を有し,さらにCAE解析プロジェクトを企画・マネジメントできるとともに,高い倫理観を持ち,顧客や社会に対してプレゼンテーションできる.
  • 受験資格
    7年以上の解析実務経験を有し,かつ固体力学分野の1級資格を有すること.1級試験との同年度受験は認めない.
  • 試験方法
    1. 提出書類:解析実務経験,及びCAE解析プロジェクトに関する企画・マネジメント経験に関する申請書類
      1. 7年以上の解析経験に対する記載(時期,期間,概要等)
      2. 携わった代表的な解析実1件に関する説明書類(時期,期間,内容,遭遇した課題,工夫点等)
      3. CAE解析プロジェクトの企画・マネジメント経験1件に関する説明書類(時期,期間,内容,遭遇した課題,工夫した点)
    2. 面接試験:解析実務経験/プロジェクトの企画・マネジメント経験に関するプレゼンテーション15分,及び申請書類と上記の内容に基づき試問15分補足1:CAE解析プロジェクト:製品設計・開発や製品の事故原因調査などにおいて,CAE解析を中心的な手段として活用する際に,そのCAE解析タスク全般のこと.
      補足2:CAE解析プロジェクトの企画・マネジメント能力:上記で定義されるCAE解析プロジェクトにおいて,CAE解析タスク全般の企画立案,及び得られる解析精度や信頼性の保証,結果の活用法について実質的な責任を持ってあたれる能力のこと.

熱流体力学分野の解析技術者

初級(Basic Grade)

  • 認定技術レベル
    基本的な流体力学・熱力学(伝熱学を含む)の問題に対して,基本手順を理解し,CAEソフトウエアを用いた基本的な技能講習を修了しており,上位の級の有資格者の指導のもとに,基本的な熱流体問題の解析を適切に行えるものと期待できる.

2級(Grade 2)

  • 認定技術レベル
    基本的な流体力学,熱力学(伝熱学を含む)の問題に対して,単相の非圧縮性流/圧縮性流/層流/乱流の範囲において正しく解析問題を設定することができ,解析方法の内容を理解しており,さらに解析結果の信頼性を自分自身で検証することができる.よって,いずれかの信頼おけるCAEソフトウエアを用いて適切な解析機能を選択しながら,基本的な熱流体問題を大きな誤りなく解けるものと期待できる.
  • 受験資格の目安
    機械系大卒レベルの数学的,力学的知識を有し,1年以上の解析実務経験を有する技術者.
  • 試験分野
    1. 計算力学のための数学の基礎
    2. 流体力学の基礎
    3. 熱力学・伝熱学の基礎
    4. 数値計算法
    5. 格子生成法
    6. 乱流モデル
    7. 境界条件
    8. ポスト処理の基礎
    9. 結果の検証方法の基礎
    10. コンピュータの基礎
    11. 計算力学技術者倫理

1級(Grade 1)

  • 認定技術レベル
    熱流体力学分野の解析実務において,単相流,混相流,燃焼流の解析内容を理解しており,解析問題の設定や解析を適切に行うとともに,解析結果の信頼性を検証するプロセスを理解している.よって,いずれかの信頼のおけるCAEソフトウエアを用いて適切な解析機能を選択しながら,単相流,混相流,燃焼流を取り扱うCAE解析を大きな誤りなく解けるものと期待できる.単相流,混相流,燃焼流の分野は選択式で,一つの分野を指定する必要がある.
  • 受験資格の目安
    機械系大学院卒レベルの数学的,力学的知識を有し,3年以上の解析実務経験を有する技術者.
  • 受験資格
    2級資格を有すること
  • 試験分野(いずれか一分野を選択)
    • <単相流>
      1. 単相流の物理
      2. 単相流の計算法1
      3. 単相流の計算法2
      4. 格子の取り扱い
      5. 乱流解析と乱流モデル
      6. 設計応用
      7. 高速化とポスト処理
      8. 結果の評価
    • <混相流>
      1. 混相流の基礎
      2. 気泡・液滴・粒子
      3. 波と界面
      4. 平均化モデル
      5. 界面追跡・捕獲法
      6. 粒子追跡モデル
      7. 相変化
      8. 結果の検証
    • <燃焼流>
      1. 燃焼の基礎1
      2. 燃焼の基礎2
      3. 燃焼反応
      4. 層流予混合火炎
      5. 層流拡散火炎
      6. 乱流火炎
      7. 混相燃焼
      8. 解の検証

上級アナリスト(Senior Analyst)

  • 認定技術レベル
    熱流体力学分野の解析に関して,理論及び実務の両面において幅広く深い知識と解析経験を有し,さらにCAE解析プロジェクトを企画・マネジメントできるとともに,高い倫理観を持ち,顧客や社会に対してプレゼンテーションできる.
  • 受験資格
    7年以上の解析実務経験を有し,かつ熱流体力学分野の1級資格を有すること.1級試験との同年度受験は認めない.
  • 試験方法
    1. 提出書類:解析実務経験,及びCAE解析プロジェクトに関する企画・マネジメント経験に関する申請書類
      1. 7年以上の解析経験に対する記載(時期,期間,概要等)
      2. 携わった代表的な解析実務2件に関する説明書類(時期,期間,内容,遭遇した課題,工夫点等)
      3. CAE解析プロジェクトの企画・マネジメント経験1件に関する説明書類(時期,期間,内容,遭遇した課題,工夫した点)
    2. 面接試験:解析実務経験/プロジェクトの企画・マネジメント経験に関するプレゼンテーション15分,及び申請書類と上記の内容に基づき試問15分補足1:CAE解析プロジェクト:製品設計・開発や製品の事故原因調査などにおいて,CAE解析を中心的な手段として活用する際に,そのCAE解析タスク全般のこと.
      補足2:CAE解析プロジェクトの企画・マネジメント能力:上記で定義されるCAE解析プロジェクトにおいて,CAE解析タスク全般の企画立案,及び得られる解析精度や信頼性の保証,結果の活用法について実質的な責任を持ってあたれる能力のこと.

振動分野の有限要素法解析技術者

初級(Basic Grade)

  • 認定技術レベル
    有限要素法に基づく振動解析の基本手順を理解し,CAEソフトウエアを用いた基本的な技能講習を修了しており,計算力学技術者(振動分野の有限要素法解析技術者)の2級以上の有資格者あるいはこれと同等レベルの技術者の指導のもとに,基本的な振動解析を適切に行えると期待できる技術を有する.

2級(Grade 2)

  • 認定技術レベル
    線形の剛体挙動および弾性挙動(音響を含む)を表す有限要素法の内容を理解した上で,基本的な振動工学(音響工学を含む)の問題に対して正しく計算条件を設定し,かつ計算モデルを構築することができ,さらに計算結果の信頼性を検証するための動力学および計測関連の知識を有している.よって,いずれかの信頼の置けるCAEソフトウエアを用いて適切な計算機能を選択しながら,線形の自由振動および強制振動に関連した計算,具体的には,固有振動数計算,周波数応答計算,時刻歴応答計算を基本的な誤りなく[大きな誤りなく]実施できるものと期待できる.高度な振動解析に関する知識を有し,計算結果の信頼性を確保するために必要な計測の技術を理解した上で,流体関連振動,音響関連振動などを含む各種振動の解析実務において,適切な問題設定ができ,かつ計算結果を自分自身で検証できる.よって,いずれかの信頼の置けるCAEソフトウエアを用いて適切な計算機能を選択しながら,剛体および弾性体の振動解析(音響を含む)を適切に実施できるものと期待できる.
  • 受験資格の目安
    機械系大卒レベルの数学的,力学的知識を有し,1年以上の計算実務を有する技術者.
  • 試験分野
    1. 計算力学のための数学の基礎
    2. 動力学の基礎
    3. 材料力学の基礎
    4. 振動工学および音響工学の基礎
    5. 有限要素法の基礎
    6. 要素の選択・メッシング
    7. モデリングの基礎
    8. 境界条件および荷重条件
    9. 数値計算法の基礎
    10. ポスト処理の基礎
    11. 結果検証の基礎
    12. コンピュータの基礎
    13. 計算力学技術者倫理

1級(Grade 1)

  • 認定技術レベル
    高度な振動解析に関する知識を有し,計算結果の信頼性を確保するために必要な計測の技術を理解した上で,流体関連振動,音響関連振動などを含む各種振動の解析実務において,適切な問題設定ができ,かつ計算結果を自分自身で検証できる.よって,いずれかの信頼の置けるCAEソフトウエアを用いて適切な計算機能を選択しながら,剛体および弾性体の振動解析(音響を含む)を適切に実施できるものと期待できる.
  • 受験資格の目安
    機械系大学院卒レベルの数学的,力学的知識を有し,3年以上の解析実務経験を有する者.
  • 受験資格
    2級資格を有すること
  • 試験分野
    1. 解析力学
    2. 振動工学
    3. 有限要素のテクノロジー
    4. 結合・境界部のモデリング
    5. 構造複合系の解析
    6. 音響連成系の解析基礎
    7. 流体連成系の解析基礎
    8. 振動の数値計算技術
    9. 結果の検証と考察

上級アナリスト(Senior Analyst)

  • 認定技術レベル
    振動の有限要素法解析に関して,理論及び実務の両面において幅広く深い知識と解析経験を有し,さらにCAE解析プロジェクトを企画・マネジメントできるとともに,高い倫理観を持ち,顧客や社会に対してプレゼンテーションできる.
  • 受験資格
    7年以上の解析実務経験を有し,かつ振動分野の1級資格を有すること.1級試験との同年度受験は認めない.
  • 試験方法
    1. 提出書類:解析実務経験,及びCAE解析プロジェクトに関する企画・マネジメント経験に関する申請書類
      1. 7年以上の解析経験に対する記載(時期,期間,概要等)
      2. 携わった代表的な解析実務2件に関する説明書類(時期,期間,内容,遭遇した課題,工夫点等)
      3. CAE解析プロジェクトの企画・マネジメント経験1件に関する説明書類(時期,期間,内容,遭遇した課題,工夫した点)
    2. 面接試験:解析実務経験/プロジェクトの企画・マネジメント経験に関するプレゼンテーション15分,及び申請書類と上記の内容に基づき試問15分補足1:CAE解析プロジェクト:製品設計・開発や製品の事故原因調査などにおいて,CAE解析を中心的な手段として活用する際に,そのCAE解析タスク全般のこと.
      補足2:CAE解析プロジェクトの企画・マネジメント能力:上記で定義されるCAE解析プロジェクトにおいて,CAE解析タスク全般の企画立案,及び得られる解析精度や信頼性の保証,結果の活用法について実質的な責任を持ってあたれる能力のこと.