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部門長挨拶


第101期部門長 田中 真美(東北大学)

第101期ロボティクス・メカトロニクス部門長を務めることとなりました東北大学の田中真美です。吉見卓副部門長(芝浦工大)、辻田哲平幹事(防衛大)とともに、企画委員会、運営委員会の皆様のご協力を仰ぎながら、今期の部門運営を行って参ります。不慣れで至らない点が多々あると思いますが、どうぞ、よろしくお願いいたします。

本挨拶の作成にあたり、ロボティクス・メカトロニクスの定義について検討してみましたが、その範囲は極めて広いです。工業の発展に寄与するものはもとより、産業や農業や林業、航空宇宙や医療福祉、そして日常生活を支える技術、人との協調、ロボティクス・メカトロニクスの基盤技術や、新たなロボティクス・メカトロニクスの創生など、無限の広がりを持つものであります。内容も基礎学問的なものから産業への実現・応用までとなっており、産学が強く結びつく分野であり、社会に大きく貢献できるものであります。

ROBOMECHは、ロボティクス・メカトロニクスの広範囲を十分に網羅する部門の最大の講演会であります。昨年のROBOMECH2022 in Sapporoでは、オンサイトとオンラインを選択できるハイブリッド方式で開催され、1,209件の発表および約1,751名の有料参加登録をいただき、盛大に開催することができました。約3年ぶりのオンサイトをメインとする講演会は大変盛況で、圧巻の景色でありました。万全の準備により講演会を成功裏に導かれた実行委員の方々に深くお礼申し上げると同時に,発表及び参加された皆様に改めて御礼申し上げます.

部門の活動としてROBOMECH講演会と同様に特徴的なものの一つは、2014年よりオープンアクセスの電子ジャーナルとしてSpringer社より出版されております欧文誌“ROBOMECH Journal”があります。分野も Modeling and Design、System Integration、Actuators and SensorsなどからOther Applicationsまでの16分野用意されており、ロボティクス・メカトロニクス分野の理論・方法論から実践的要素まで網羅されるようになっております。本論文のSite scoreも年々上昇しており(2022年は3.8)、世界中の研究者に研究成果を発信できるものとなっております。本部門では英文校正補助なども実施しております。皆様の研究活動の一助となれましたら幸いと存じます。

今年のROBOMECH2023は,2023年6月28日(水)〜7月1日(土)の日程で「新たな時代を創るロボティクス・メカトロニクス」をテーマとして名古屋にて開催されます。大原賢一実行委員長、関山浩介実行副委員長、青山忠義プログラム委員長を中心に、オンサイトにて開催されます。本講演会では部門間連携OSに力を入れていただいており、交通・物流部門、スポーツ工学・ヒューマンダイナミクス部門、情報・知能・精密機器部門の各部門との連携、マイクロ・ナノ部門、バイオエンジニアリング部門、情報・知能・機械機器部門の3部門との連携、機械力学・計測制御部門と東海支部の1部門1支部との連携を企画していただいております。ロボティクス・メカトロニクスの幅広い特徴を生かし、専門性が高く進められている機械工学の各分野に本研究分野が横ぐしを通し、機械工学の問題解決や新たな機械工学の発展に貢献できることを期待しております。

多くの技術者や研究者が一堂に集い出会えるROMOBECHです。皆様に多くのイマジネーションを刺激を与えることと確信しております。皆様にお会いできることを大変楽しみにしております。101期の1年間、皆様のご協力のほどよろしくお願いいたします。

Last Update: 2023/04/01
掲示責任者: 日本機械学会ロボメカ部門広報委員会