「匠のワザ」でトラブル完全対策法を学ぶ
第11 回 技術者に修行はあるのか?

司会者のプロは存在するが試験官はド素人
昔、友人の結婚式に出席したとき、別の友人がその司会者を務めていた。その不慣れな様子が初々しくて良かったのであるが、式のあとの記憶が全くない。次の結婚式は、優雅な家で育ったご子息の結婚式に出席した。その司会者はプロ。両家のご両親や新郎新婦のエピソードを巧みに引き出し、とても印象に残る結婚式であったことを今でも覚えている。
ところで、筆者は設計コンサルタントとして収入を得ているが、国内で二団体の試験問題の作成と面接官を担当している。司会者のプロは存在するが、偉そうな面をした試験官は皆、ド素人である。特に、面接時はついつい感情的になってしまうことがある。例えば、その受験者は一流企業の技術系管理職で、
①量産とはなにか述べよ。
受験者の回答:たくさん作ること。
②あなたのセールスポイントを述べよ。
受験者回答:あれもこれもと自慢話。
③30±0.3と40±0.4の両ブロックを結合すると長さはいくつになるか?
受験者回答:70±0.7(足し算かよ!)
④SUS430とSUS304の相違はなにか?
受験者回答:無言
⑤あなたのここまでの「修行」を述べよ。
受験者回答:無言
開いた口が塞がらないとはこのことか! これが日本の一流企業の技術系管理職のレベルである。試験官としてド素人の筆者は、このような受験者回答はどうしても、不合格にしたくなる。今回は⑤に関して解説したい。本連載も記事を読んだだけでは全く身に付かないことを明記しておきたい。
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