特集 非破壊検査の最近の動向―日本非破壊検査協会との協議締結に際して―
鉄道車両用台車枠への超音波探傷の適用事例
はじめに
鉄道車両は図1に示すように車体と台車に大きく分けられ、さらに台車は台車枠や輪軸(車輪と車軸)などの部品から構成されている。日本の新幹線および在来線の鉄道車両では、期間あるいは走行距離に応じて数種類のレベルの定期検査が行われており、車軸や台車枠などの車両部品に対して超音波探傷や磁粉探傷といった非破壊検査が適用されている(1)。
本稿では紙幅の都合上、台車枠の超音波探傷を取り上げて解説する。台車枠の超音波探傷の現状を述べたのちに、近年導入が進みつつあるフェーズドアレイ超音波探傷法(以下、PAUT)の適用事例を紹介する。

図1 鉄道車両と台車部品(台車枠、車軸)の構成