日本機械学会サイト

目次に戻る

2023/6 Vol.126

バックナンバー

特集 複雑な流れ現象 -機械工学の視点から-

“ 力” を既知とする新しい流体科学

田川 義之(東京農工大学)

はじめに

新しい流体科学:主役は流速?力?

流体力学分野において、運動方程式を解くとは一般的に「流速」について解くことを意味する。筆者はこれまで流速計測を重視し、混相流に関する実験的・理論的研究を実施してきた。しかし、そもそも流体は「力(応力)」により駆動される。応力テンソルと変形速度テンソルが線形関係で結ばれるニュートン流体においては、力を流速の時空間微分量から推算できる。そのため、流速計測は確かに流体制御・予測に役立つ。一方、応力構成方程式が不明な複雑流体においては流速計測から力を算出できず、流体制御への展開が極めて困難である(図1)

図1 本課題の問題意識のまとめ

会員ログイン

続きを読むには会員ログインが必要です。機械学会会員の方はこちらからログインしてください。

入会のご案内

パスワードをお忘れの方はこちら

キーワード: