日本機械学会サイト

2017/11 Vol.120

【表紙の絵】
「おばけたいじロボット」
白石 煌惺 ちゃん(当時7歳)
自分のお部屋で寝ようとすると、暗闇の中からおばけに見えてしまう服やクローゼットが出て来るのをビームでやっつけてくれるロボットが欲しいです。

バックナンバー

巻頭企画

座談会 「1DCAEでものづくりを変える」

多様化する現代社会では、アップルやダイソンに見られるように、新たな価値創造が求められている。 日本のものづくりの強みは、「擦り合わせ」による設計であるが、擦り合わせ」設計の現場では経験を定式化できていないという課題を抱えており、設計手法の変革、つまり擦り合わせ設計からの脱皮が求め…Read More

特集 考えるCAE:ものごとの本質を捉える1DCAE

1DCAEの背景、考え方、課題、今後

大富 浩一(東京大学)

ものづくりの変遷 顧客ニーズの多様化と製品・システムの複合化 ものづくりにおいて設計と生産は車の両輪である。設計はものづくりの方向を決める前輪であり、生産はものづくりを加速する後輪とも言える。ものづくりの規模が小さく、複雑でなかった時代は設計と生産は一体となり、いわゆるものづくり…Read More

特集 考えるCAE:ものごとの本質を捉える1DCAE

1DCAEのための流体力学の基礎的事項 (流れの重要な性質と乱流の基礎)

加藤 千幸(東京大学)

はじめに 流体工学に限ったことではないが、製品開発や研究開発に1DCAE を使いこなすためには、物理現象を正確に理解し、それを適切にモデル化できることが必須となる。本稿では流体の特徴的な現象である、粘性作用と対流運動に関して概説した後、乱流についての理解を深める。乱流は工学的に重…Read More

特集 考えるCAE:ものごとの本質を捉える1DCAE

「二重の紙コップ」を科学する ~伝熱と1DCAE ~

福江 高志(岩手大学)

図1 ティーポットから注がれるお茶 二重の紙コップは温かい? 温かいお茶が美味しいシーズンになった。著者は日本茶、紅茶、烏龍茶と種類を問わずお茶が好きな人間で、この時期は研究の合間に茶葉とお湯を入れたティーポットや急須から、湯気と良い香りとともにお茶を注いで頂くことが楽しみだ。 …Read More

特集 考えるCAE:ものごとの本質を捉える1DCAE

材料選定法と1DCAE

山崎 美稀〔(株)日立製作所〕

はじめに 材料設計は機能性、環境性、経済性、および加工性など材料のさまざまな特性に関して、材料を収集・分析・検討して、目的に合う最適な材料を選択する一連の作業過程を意味する。一方、技術者が利用できる材料は160,000種類以上にのぼると言われている(1)。このおびただしい材料の中…Read More

特集 考えるCAE:ものごとの本質を捉える1DCAE

モバイル機器の熱設計

関 研一(千葉工業大学)

設計対象の概要 商品設計プロセス面での課題も存在 モバイル商品等のコンシューマ電子機器の開発においては、商品フィーチャーの増加による発熱量の増大と、商品サイズの小型化が相俟って、設計プロセスにおける熱設計に対する負荷が大きくなっている。さらに熱設計の難しさは、例えば発熱量はLSI…Read More

特集 考えるCAE:ものごとの本質を捉える1DCAE

1DCAEと3D-CAEの融合

中西 勝哉〔(株)電通国際情報サービス〕、 由渕 稔〔アルテアエンジニアリング(株)〕

はじめに 1DCAE の目的は、3D モデルが存在しない設計初期段階で適用することにより、画期的な設計案を最終的に創出することにある。1DCAE はシステム全体への適用によりその効果を最大限に発揮できるが、システムの一部が既に設計済みである場合にもその残りの部分に適用することによ…Read More

特集 考えるCAE:ものごとの本質を捉える1DCAE

1DCAEとデザインの融合

澄川 伸一(大阪芸術大学)

デライトドライヤの事例 スペックではわからない「製品魅力」 総論のデライト設計のドライヤの事例をデザイナの視点から紹介する。1DCAE の手法による「魅力」の「キーワード抽出」、すなわち1DCAE でいうところの「ワクワク因子」が、プロダクトのフォルム作成において非常に役立った。…Read More

特集 考えるCAE:ものごとの本質を捉える1DCAE

1DCAEと設計教育

大富 浩一(東京大学)

現象理解と1DCAE 現象を見通しの良い形式でシンプルに表現 現象を本質的に理解するとはどういうことかを“ 流れ場におかれた物体の振動問題”を例に説明する。図1 に直径D、長さL の円柱(材料の縦弾性係数E、密度ρ)が水中にあり、流速Uの流れ場に晒されている。円柱は片持ち梁とする…Read More