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2022/8 Vol.125

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小特集 食を支える機械の魅力

食品製造工場の自動化に向けて

鈴木 亮民〔(株)イシダ〕

はじめに

株式会社イシダについて

(株)イシダは1893(明治26)年に民間初のハカリメーカーとして京都にて創業した。120年を超える歴史の中で日本経済および産業技術の発展と共に、先進の計量技術を生み出し、近年では計量のみならず包装、検査、表示、情報、搬送、衛生などの分野に事業領域を拡げ、国内だけでなく世界100カ国以上で事業を展開している(1)

時代の要請に応え続けてきたイシダは、食品分野においてさまざまなオートメーション機器を開発し、お客様に信頼と満足を提供する企業として、くらしと社会を支えている。

食品工場の自動化

食品生産現場におけるオートメーションへの障壁

さまざまな工業分野がある中で、人間の営みの根幹となる食を生み出す食品製造分野には非常に多くの工場、さまざまな生産ラインが存在している。一方で、読者の多くが認識している通り、いまだ人手作業が多く存在し、自動化・機械化が進んでいない分野でもある。

なぜ食品製造分野の自動化は進みにくいのか、そこにはいくつかの理由があるが、その中でも以下に上げる二つが大きな理由であると筆者は考えている。

一つ目は、取り扱う製品・材料のばらつきである。家電や自動車関連、半導体など一般的な工業製品においては、その形状は安定しているものが多く、硬さや表面状態といった性状についてもばらつきは小さい。一方で食品は、材料となる農産品などは天候や発育状況などで同じものは一つとして無く、製品自体も温度や湿度などといった生産環境や材料自体の影響を受けやすく、その性状もばらつきやすい。自動化・機械化を行う上では、こういったばらつきを許容可能で安定して生産に使用できることを要求される。

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