特集 逆問題解析研究を振り返る
逆問題を解析する前に考えるべきこと
逆問題の物理と数理
考察の対象
逆問題は物理現象と密接に結びついている。例えば、物体表面の温度変化を計測することにより、物体内部の温度の初期分布を推定する問題は、熱伝導という物理現象により支配されている逆問題である。
物理現象の支配的な仕組みを抽出した物理モデルは、これに対応する数理モデルを用いて定量的に解析される。これらの数理モデルのうち、身近で見られる物理現象の多くに対応しているのが2階線形偏微分方程式を支配方程式とする境界値問題である。
2階線形偏微分方程式は、放物型、双曲型、楕円型とよばれる三つの種類に分類することができる。それぞれの種類に対応する代表的な物理現象として、放物型は熱伝導、双曲型は波動伝播、楕円型は弾性体の静的変形などが挙げられる。そして、それぞれの物理現象について逆問題を設定することができる。
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キーワード:特集 逆問題解析研究を振り返る
表紙:経年変化してグラデーションに紙焼けをした古紙を材料にコラージュ作品を生み出す作家「余地|yoti」。
古い科学雑誌を素材にして、特集名に着想を受け、つくりおろしています。
デザイン SKG(株)
表紙絵 佐藤 洋美(余地|yoti)