キーワード: 機械遺産のDNA

塗装環境を改革したエアレス塗装機とその展開

No.1201, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1201-36/

図3 コンパクトエアレスAPG 型(右)と国産エアレス一号機のガン(左)(機械遺産第92号) エアレス塗装機国産化への挑戦 エアレス塗装機発明者との一期一会 塗装は、製品の保護・美観向上・特殊機能の付加などを目的に、日用品・輸送機・構造物をはじめ多くの製品に適用され、その製造に欠…Read More

社会を変えたセイコーの機械遺産認定モデルの意義

No.1200, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1200-38/

図1 時代を画した三つの国産腕時計 (左から、ローレル、初代グランドセイコー、セイコークオーツアストロン35SQ) (機械遺産第66号)   三つの機械遺産認定モデル 1913年 国産初の腕時計ローレル 1881年に服部時計店を創業した服部金太郎は、やがて製造のノウハウ…Read More

米国で生まれ日本で発展したステンレス車両の60年

No.1199, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1199-40/

米国からの技術導入に始まりステンレス車両大国へ発展 我が国は、北は稚内から南は鹿児島まで、沖縄県を除く46都道府県でステンレス車両が走っている、まさにステンレス車両大国である。ステンレス車両は、普通鋼製の車両に比べ、材料の高張力化や高耐候性を活かして車体の軽量化・無塗装化が可能で…Read More

計量革命を起こした世界初のコンピュータスケール

No.1198, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1198-34/

図1 世界初のコンピュータスケール ACW-M-1 (左)(機械遺産第89号)    ACW-M-1試作機の稼働状況(右)   世界初のコンピュータスケール誕生 現場主義が組み合わせ計量方式を生んだ 1968年当時、農産物の袋詰め作業は、人手に頼っていたことから時間がか…Read More

国産第1号の陸用蒸気タービン

No.1197, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1197-36/

写真1 左:国産初陸用蒸気タービン 右:巡洋戦艦「霧島」タービン 開国による急速な近代化 明治期、開国した日本には急速に近代化の波が押し寄せた。日本は寛容に外国の技術を取り入れながら徐々に殖産興業を広げていき、世界でも稀にみる速さで産業革命を成し遂げている。その中心となったのが製…Read More

幹線用電気機関車ED15形

No.1196, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1196-36/

図1 幹線用電気機関車ED15形展示(機械遺産 第45号) 1. 日本最初の幹線用国産電気機関車 機械・電気協調の国産技術—日立の開拓者精神の原点 ED15形電気機関車は1924年に第1号機が製作された幹線用直流電気機関車であり(図1)、1926年までに合計3両が製作された。 日…Read More

親歯車ホブ盤開発にかけた先人たちの思い

No.1195, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1195-38/

図1 親歯車ホブ盤HRS-500 日本造船業発展のために 造船事故が生んだ世界一の工作機械開発への決心 事の始まりは、1913年に起きた国産第1号のタービン船・安洋丸の処女航海中の事故である。南米沖で蒸気タービンの高速回転をスクリューの回転速度まで落す際に、減速機内の歯車の歯が欠…Read More

国産5馬力誘導電動機の原点と進化

No.1194, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1194-28/

図1 5馬力誘導電動機(機械遺産 No.31) 1.モノづくりの原点 開拓者精神が創業製品を誕生させた 電磁誘導は発見されてから200年ほどになる。この原理を応用した電動機は(株)日立製作所(以下、当社)の創業製品であり、今もなおその事業を継承している。 時を遡ること100余年、…Read More

世界初の量産電気自動車「たま」

No.1193, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1193-40/

  たま電気自動車(E4S-47 I)(機械遺産No.40)   航空技術者が手がけた電気自動車 「たま」は、戦前の立川飛行機から派生した「東京電気自動車」が開発した電気自動車である。「東京電気自動車」は、中島飛行機から派生した「富士精密工業」と合併し、「プリ…Read More

ウォシュレット 新しいトイレ習慣への挑戦

No.1192, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1192-36/

※ウォシュレットはTOTO株式会社の登録商標です。                                     図4  ネオレストNX   1.おしりを「拭く」から「洗う」へ 「ウォシュレットG」の誕生 もともと日本では、温水でおしりを洗うという習慣はなかっ…Read More

大隈式非真円平軸受とGPB 形円筒研削盤

No.1191, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1191-42/

1.  大隈式非真円平軸受の実用化 研削盤の心臓部である砥石軸はかくして生まれた 大隈式非真円平軸受(図1)は、マッケンゼン軸受をもとに開発し、1954年に完成実用化した。軸受内面に3ヶ所のくさび形状を設けた動圧軸受であり、砥石軸の回転により、油膜圧力が発生し3点支持によって砥石…Read More

「世界一安くて良いボイラーを創ろう」の原点 小型貫流ボイラZP 型

No.1190, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1190-38/

図1 小型貫流ボイラZP 型(機械遺産No.75) 製麦機からボイラへ 画期的なZ 型缶体構造へのチャレンジ 1956年、三浦工業(株)創業者の三浦保は新規事業としてボイラの開発を開始した。当社はそれまで、精麦機や押し麦を作る圧扁乾燥機を製造していたが、精麦関係の市場の縮小の兆し…Read More

油圧ショベル発展の先駆け UH03

No.1189, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1189-36/

図1 純国産油圧ショベル UH03 (機械遺産第48 号) 1965 年 運転質量8.7t エンジン出力36.7kW 定格圧力13.8MPa 始まりは一枚のカタログから- 開発の端緒 「欧米ではこんな機械があるらしい」日立の油圧ショベル開発の端緒は、当時の日立製作所建設機械部門(…Read More

日本の工作機械産業の幕開け 国産第一号 英式9 フィート旋盤

No.1188, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1188-40/

図1 英式9 フィート旋盤(左・右) 右は国立科学博物館に所蔵(機械遺産No.53)   1. 国産第一号旋盤の完成 日本の工作機械産業の第一歩 明治22 年(1889 年)、田中製造所(現東芝の前身)で随一の旋盤工として頭角を現した池貝庄太郎(旧池貝鉄工創業者)は、若…Read More

内視鏡発展の小さな光 胃カメラ GT-I

No.1187, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1187-38/

図1-1 オリンパス ガストロカメラ GT-I(機械遺産 No.19) 図1-2 最新型内視鏡システム 世界初、写真による胃内診断 医師と技術者の強い思いで出来た胃カメラ開発 東京大学付属病院小石川分院外科医宇治達郎は、胃内撮影による診断をしたいと思っていた。その装置を作れる…Read More

万能製図機械MUTOH『ドラフターMH-1』

No.1186, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1186-38/

ドラフター『MH-1』(機械遺産No.21) ドラフターMH-1 開発経緯 金型・精密部品の目盛彫刻の事業から設計・製図の世界へ 武藤与四郎がドラフターを考案する元になったのは、乗合バスの中でアメリカ人が読んでいた雑誌の記事が偶然目に入ったことであった。その雑誌には当時の設計者が…Read More

リコピー101 から始まった、オフィスでの画像記録

No.1184, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1184-42/

卓上複写機リコピー101(機械遺産 第54 号) 1. 卓上型ジアゾ複写機「リコピー101」の登場 オフィスの机上で複写業務が始まる リコーは、オフィスオートメーション(OA)を提唱し、複写機・プリンター・ファクシミリや、それらの複合機など、事務機器の発展に大きな役割を果たしてき…Read More

全電気式産業用ロボット「モートマン- L10」

No.1183, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1183-42/

図1 全電気式産業用ロボット モートマン- L10(機械遺産 第76号) 1. モートマン-L10 モートマン-L10 の概要 「モートマン-L10」(図1)は、(株)安川電機製作所(現(株)安川電機)において1977年に日本で初めて製品化された全電気式産業用ロボットである(1)…Read More

ファスナー チェーンマシンの技術開発史

No.1181, https://www.jsme.or.jp/kaisi/1181-36/

写真 2 初期の自社製チェーンマシン 1. ファスナーの種類 ファスナーには大きく分けて三つの種類がある。 ・金属ファスナー:エレメント(かみ合う部分)が金属でできている。 ・樹脂ファスナー:エレメントがコイル状の樹脂でできている。 ・ビスロン® ファスナー:樹脂製のエレメントが…Read More