日本機械学会サイト

目次に戻る

2018/2 Vol.121

【表紙の絵】
「エコな飛行機」
佐藤 想士 くん(当時10 歳)

地球から出たよごれた空気を吸う事で空を飛び、きれいな空気に変換して排出します。緑の少ない土地には種をまきます。
皆、この飛行機が大好きです!!

バックナンバー

特集 実用化迫る自動運転 産官学の視点から

サプライヤーの取組事例

三好 良・野村 浩行〔コンチネンタル・オートモーティブ(株)〕

1. 概要

部品メーカー、材料メーカー、コンピューター関連業界でも自動運転の周辺技術は重要な位置づけであり、各社それぞれ特徴を活かした新製品、新技術、サービスの提供を考えている。ここではサプライヤーであるコンチネンタル・オートモーティブ(株)の関連技術を紹介しつつ、海外を含めてどのようなトレンドがあるかを紹介したい。

自動車メーカーの現状でのアナウンスを見ると実現時期はおおむね2020~2025年頃と想定されている。また、実現レベルも各社で異なるが、そこには多数のセンサと高性能コンピューター技術、AI技術、通信技術などが盛り込まれており、高速&一般道路の走行だけでなく、自動駐車も視野に入れた開発が進んでいる。また、ドライバーレスの小型車両についての動きも活発であり、実験レベルとはいえ、フィールドでのテストを実施している例もある。特に欧州では活発である(1)

自動車メーカーは独自性をいかに作りこむかで苦心している。サプライヤーにどこまで任せるかは自動車メーカーの考え方によるが、サブシステムとしてTier1に機能をとりまとめさせるケースが多い。従って、サプライヤーといえども、サブシステムレベルの開発能力が必須要件であり、サプライヤーが独自に試験車両を作成しているのもこの技術習得が目的である。

サプライヤーとしてはこれらの関連技術を製品、ソフトウェア、サブシステムとして提供するだけでなく、サービスとしてのビジネス展開も模索しているのが別な意味での特徴である。この傾向は海外サプライヤーのほうが熱心なようである(2)

会員ログイン

続きを読むには会員ログインが必要です。機械学会会員の方はこちらからログインしてください。

入会のご案内

パスワードをお忘れの方はこちら

キーワード: