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2021/12 Vol.124

機構模型

工部大学校の「機械学」教育機器(機械遺産第100号)

歯車を用いた往復運動

年代未詳/真鍮、鉄、木製台座/H250, W400, D300(mm)/東京大学総合研究博物館所蔵

工科大学もしくは工学部の備品番号「工キ學ニ二一〇」の木札付。本模型の年代は未詳であるが、東京大学総合研究博物館には工部大学校を示すプレート付きのものを含め、近代的な機械学教育のために明治期以降に導入された機構模型が現存する。

上野則宏撮影/東京大学総合研究博物館写真提供/インターメディアテク展示・収蔵

[東京大学総合研究博物館]

バックナンバー

研究ストーリー

繊細なMEMSセンサをエンジンへ

 

「エンジン用隣接三点MEMS熱流束センサの開発」

出島 一仁, 中別府 修, 中村 優斗, 土屋 智洋, 長坂 圭輔, 樋口 雅晃

DOI: 10.1299/transjsme.18-00245

このたびは日本機械学会賞(論文)に選出いただき、大変光栄に存じます。受賞対象となった論文は、筆者が明治大学大学院博士後期課程にて中別府修教授のご指導の下行った研究であり、同時に戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「革新的燃焼技術」(2014〜2018年度)で実施した研究でもあります。この場をお借りして、ご支援・ご協力いただいた関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

本論文は、自動車用内燃機関(エンジン)を対象とし、燃焼室壁面における熱伝達を調べることを目的として開発した熱流束センサについて報告したものです。エンジンの高効率化へ向けて、燃焼室壁面での熱損失について古くから研究されてきましたが、非常に高速かつ複雑な現象であるため、従来手法では熱伝達の実像を十分に捉えることはできていませんでした。これを捉えるため、エンジン用センサには100 μmオーダーといわれる乱流渦と同等の空間分解能と、10 kHz程度の高応答性を有することが要求されました。

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