日本機械学会サイト

2019/5 Vol.122

【表紙の絵】
二人のりいすロボット

木原 友里 さん(当時7歳)

おじいさんとおばあさんがのっていろいろなところに行けるイスロボット、シートベルトつき。下から足がでてそうじをしながらおもったところにいける。かいだんものぼれる。

バックナンバー

会長挨拶

多様な視点からの魅力度向上と未来への投資

2019年度(第97期) 会長 森下 信    本会は、創立120周年を迎えるに当たり、今後の活動目標となる“新生「日本機械学会」の10年ビジョン”を策定し、それに基づくアクションプランを定めました。アクションプランを実行に移してから2年が経過し、会誌・ホームページのリ…Read More

特集 異材接合技術の最新動向

特集に寄せて

佐藤 千明(東京工業大学)

異材接合を取巻く環境  最近、異種材料の接合が注目を集めている。この背景には多様なニーズの存在がある。例えば、自動車は燃費の向上が常に求められており、このため構造の軽量化が必須となる。比強度や比剛性の高い材料は多数存在しており、アルミ合金や炭素繊維強化プラスチック(CFRP)など…Read More

特集 異材接合技術の最新動向

異種材料の摩擦接合技術

藤井 英俊・青木 祥宏(大阪大学)

摩擦接合技術 摩擦熱を利用して接合する技術のいくつかを紹介 地球温暖化現象に端を発し、自動車などの輸送機器からのCO2排出量の低減に関する要求から、マルチマテリアル化、すなわち異種材料の接合に関する要求が急速に高まっている(1)。 異種接合と言っても、その組み合わせは多岐にわたり…Read More

特集 異材接合技術の最新動向

衝撃圧接による異種金属の接合

熊井 真次(東京工業大学)

はじめに 異種金属接合は、製品のマルチコンポーネント化・マルチマテリアル化に欠かせない技術である。信頼性に富む接合材を得るには、強固な金属的結合を実現したいところであるが、通常の溶融接合法や固相接合法では熱影響による材質劣化や大きな組織変化が生じるため、金属の組み合わせによっては…Read More

特集 異材接合技術の最新動向

鋼構造物のCFRP接着補修・補強

石川 敏之(関西大学)・中村 一史(首都大学東京)・大垣 賀津雄(ものつくり大学)

はじめに 国内外を問わず、鋼橋では、腐食や疲労などの損傷が数多く報告されている(1)。鋼構造物の腐食や疲労損傷を補修する場合、高力ボルト接合によって当て板添接補修される場合が多い(図1)。2000年以降、腐食損傷や疲労損傷した鋼部材の補修に、炭素繊維強化樹脂(CFRP)を用いた接…Read More

特集 異材接合技術の最新動向

マルチマテリアル車体における異材接合技術

巽 明彦〔(株)神戸製鋼所〕

自動車の軽量化動向 衝突安全性向上、電動化に伴う重量増とCO2排出削減との両立のための材料の適材適所利用 近年、地球温暖化対策を背景に、自動車の燃費規制が年々厳しくなっており、エンジン・パワートレインの効率改善や電動化とともに自動車の軽量化が求められている。一方で、衝突安全のため…Read More

特集 異材接合技術の最新動向

プラスチックと金属の直接接合

堀内 伸(産業技術総合研究所)・板橋 雅巳〔大成プラス(株)〕

はじめに 近年、地球温暖化防止、地球環境保護および資源枯渇対策など、低炭素社会の実現に向けて、さまざまな分野において研究開発が進んでいる。特に自動車分野において、車体重量の軽量化は、低燃費化、CO2削減につながることより重要視されており、その解決策の一つとして、さまざまな軽量化部…Read More

特集 異材接合技術の最新動向

スナップフィットの設計標準化

綿貫 啓一(埼玉大学)・小野寺 誠〔(株)日立製作所〕

スナップフィット 組立および分解し易さの両者を満足させる締結部品 再生資源の利用の促進、廃棄物の処理などの法律により、環境問題への対応が製品開発において必須のものとなっている。そのため、製品の設計、製造においてリユース性およびリサイクル性を考慮した新たな手法の導入が必要となってき…Read More

特集 異材接合技術の最新動向

接着による異材接合の事例

原賀 康介〔(株)原賀接着技術コンサルタント〕

接着の特徴と課題 接着接合は、金属、樹脂・ゴム、木材・紙、ガラス・セラミックス・石材・コンクリートなどを相互に簡単に接合できるという大きな特徴がある。しかし、接着は二つの材料の表面での分子間力による接合であり、共有結合や金属結合に比べると結合力は非常に弱く、単位面積当たりの接合強…Read More