日本機械学会サイト

2021/1 Vol.124

工部大学校の「機械学」教育機器(機械遺産第 100号)
機構模型 ねじ

年代未詳/真鍮、鉄、木製台座/ H270, Dia.130(mm)/東京大学総合研究博物館所蔵
ねじは基本的な機構の一つ。機構模型は近代化の進められた機械学教育に用いられた。本模型の年代は未詳であるが、東京大学総合研究博物館には工部大学校を示すプレート付きのものを含め、近代的な機械学教育のために明治期以降に導入された機構模型が現存する。
上野則宏撮影/東京大学総合研究博物館写真提供/インターメディアテク展示・収蔵

バックナンバー

特集 日本のモノづくり再興Part1 -ポストコロナのモノづくり-

座談会 ”ものづくり”からの卒業

かつて“Japan as Number One”と呼ばれた日本のものづくり。製造だけでなく開発・設計拠点の海外への移転による製造業の空洞化、さらには製品のコモディティー化による価格競争の中で、日本のものづくりの弱体化が指摘されている。しかし、我が国の産業構造において製造業に依存す…Read More

特集 日本のモノづくり再興Part1 -ポストコロナのモノづくり-

感染症時代のものづくり戦略

藤本 隆宏(東京大学)

はじめに 災害対応と競争対応のバランス 本稿は、2020年に発生した新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を「グローバル競争下の見えないグローバル災害(invisible global disaster)」と規定し、これに対して、製造業、特に我が国の機械系製造企業は、そ…Read More

特集 日本のモノづくり再興Part1 -ポストコロナのモノづくり-

コロナ禍後の社会変化と期待されるイノベーション像

紋川 亮・伊藤 智・岸本 喜久雄(新エネルギー・産業技術総合開発機構)

はじめに 2019年11月に発生した新型コロナウィルス(COVID-19)感染症は世界的な大流行となり、甚大な影響を人々にもたらした。そして、私たちに感染を予防しながら経済活動を続ける「新しい社会様式」の実現を迫った。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)技術戦略研究セン…Read More

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“つながるものづくり”による未来の製造業

西岡 靖之(法政大学)

はじめに 2020年の製造業は、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの中でサプライチェーンが分断され、大きな試練に立たされた。現在もなお進行中であるコロナ禍の傷跡が解消し、製造業が健全な活動にもどるには、さらに年数を経る必要があるだろう。こうした経験の中で多くの製造業が学ん…Read More

特集 日本のモノづくり再興Part1 -ポストコロナのモノづくり-

新たな価値の創出:ブランド戦略を支えるモデルベース開発

末冨 隆雅〔マツダ(株)〕

新たな価値創出を狙ったブランド戦略(1) 「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を高次元で両立 CO2排出量削減や大気汚染問題、交通死傷事故削減など自動車社会が抱えるさまざまな課題に対応し、地球環境と交通環境のサステイナブルな未来の実現に向けて、2007年にマツダは、技術開発の長…Read More

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液体ヘリウム不要の超電導マグネットを生み出した機械工学の役割

栗山 透〔東芝エネルギーシステムズ(株)〕

超電導マグネットにおける新たな価値の創造 液体ヘリウム不要の冷凍機冷却超電導マグネット 超電導現象は1911年に発見され、電気抵抗ゼロで大電流を流すことができる特徴を利用して、広い空間に高磁界を発生させる超電導マグネットが実用化されている。特に1980年代から極低温冷凍機が超電導…Read More

特集 日本のモノづくり再興Part1 -ポストコロナのモノづくり-

人と水の関係を変える新たなものづくり

西尾 学〔WOTA(株)〕

はじめに 自律分散型水循環の普及へ取り組むWOTA 水は、人々が生きていくためには、必要不可欠であり最も重要な資源である。しかし、そのような重要資源であるが、地球上の水のほとんどが海水であり、実際に人類が利用可能な水は地球上に0.01%程度である(1)。そのため、今後世界の人口増…Read More

特集 日本のモノづくり再興Part1 -ポストコロナのモノづくり-

新型コロナウイルスに対する大気社の取り組み

山本 芳嗣・三輪 朋孝〔(株)大気社〕

世界脅威のウイルスに大気社ができることは 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、医療施設不足が顕在化し始めた2020年3月。空調を扱う企業として社会貢献できることを模索し、大気社の二つの柱である「環境システム事業部」と「塗装システム事業部」がそれぞれ新型コロナウイルス対策を意識した…Read More