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2021/6 Vol.124

工部大学校の「機械学」教育機器(機械遺産第100号)

四リンク

年代未詳/フォイト社製/ベルリン(独)/真鍮、鉄、木製台座/H270, W300, D90(mm)/東京大学総合研究博物館所蔵

ハンドルに「GUSTAV VOIGT BERLIN. S. W.」の刻字あり。工科大学もしくは工学部の備品番号「工キ學ニ四八九」の木札付。本模型の年代は未詳であるが、東京大学総合研究博物館には工部大学校を示すプレート付きのものを含め、近代的な機械学教育のために明治期以降に導入された機構模型が現存する。

上野則宏撮影/東京大学総合研究博物館写真提供/インターメディアテク展示・収蔵

[東京大学総合研究博物館]

バックナンバー

特集 デジタルツインでかわるものづくりのこれから

計測とデジタルツインの関係から探る将来像

河野 大輔(京都大学)

はじめに

デジタルツインと計測とは切っても切れない関係にある。これは、デジタルツインが単なるシミュレーションとは異なり、現実との同期をその要件とするからである。デジタルツインにおいては、モデルを用いたシミュレーションと計測がお互いの欠点を補うことで、現象の詳細な理解やその制御を可能としている。ここでは、デジタルツインと計測の関係や、それぞれに求められる条件を述べ、今後の発展について考察する。

デジタルツインと計測

デジタルツインにおける計測の目的は現実とシミュレーションの同期である。シミュレーションの長所は現実世界での計測の制約を取り払えることにある。具体的には例えば、未来の状態推定や、センサを設置できない場所の状態推定などが挙げられる。しかし、シミュレーションの精度は必ずしも高くない。特に、遠い未来の推定は困難である。

そこで、計測によって、ある時刻での現実とシミュレーションの状態を同期させ、シミュレーションの信頼性を担保する。図1にデジタルツインを用いた未来推定の模式図を示す。実現象と並行して、シミュレーションでも現象が再現されている。ある時間間隔で実現象の状態が計測され、シミュレーションモデルが同期、つまり更新される。

図1 デジタルツインにおけるシミュレーションモデルの更新

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