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2020/9 Vol.123

表紙の説明:これは、フライス盤のテーブルに取り付けて使用する割出し台の割出し板部分である。ハンドルを回して穴へピンをさし込んで直接割り出す方法と、送り機構から駆動させる方法がある。これを用いて、円筒工作物の外周上に等分割の溝をフライス加工したり、インボリュートカッタを取付けて歯切り加工したりできる。
[日本工業大学工業技術博物館]

表紙写真 北原 一宏

バックナンバー

特集 V&V―シミュレーションの 信頼性確保のために―

特集「V&V―シミュレーションの信頼性確保のために―」によせて

越塚 誠一(東京大学)

本特集について 機械、土木、原子力の各分野におけるV&Vの現状と適用例を紹介 V&VはVerification and Validationの略で、日本語では検証と妥当性確認と訳す。シミュレーション結果の信頼性を高めるための方法論であり、このたび日本機械学会誌の特…Read More

特集 V&V―シミュレーションの 信頼性確保のために―

米国機械学会 V&V標準の動向

山田 貴博(横浜国立大学)

はじめに 米国機械学会におけるV&V標準の位置付け 固体や熱流体を対象とする機械系の数値シミュレーションのVerification and Validation(V&V、検証と妥当性確認、以下V&V)では、米国機械学会(The American Socie…Read More

特集 V&V―シミュレーションの 信頼性確保のために―

オイルかき上げ現象におけるV&V

油橋 信宏〔(株)丸山製作所〕

はじめに 今日の科学技術において、汎用計算機を用いたシミュレーション技術は欠かせないものとなっており、汎用計算機自体の性能の著しい向上に伴い、大規模計算が可能となり、複雑な物理現象を再現すること(複合現象の解析)も可能となりつつある。シミュレーション技術はサイエンスやエンジニアリ…Read More

特集 V&V―シミュレーションの 信頼性確保のために―

土木分野におけるV&Vの現状

櫻井 英行〔清水建設(株)〕・渦岡 良介(京都大学)森口 周二(東北大学)山本 佳士(法政大学)・車谷 麻緒(茨城大学)・岡崎 慎一郎(香川大学)・上田 尚史(関西大学)・小倉 大季〔清水建設(株)〕

 学会動向 土木系学会の委員会紹介 「土木分野の数値解析におけるV&Vに関する小委員会」(以下、当委員会)(1)は、次の三つの活動を掲げ、2014年に土木学会の応用力学委員会の中に立ち上げられた。 ①国内外の関連分野のV&Vの動向調査と分析 ②各材料分野における数…Read More

特集 V&V―シミュレーションの 信頼性確保のために―

土木分野のV&Vに関する事例紹介

中井 健太郎(名古屋大学)渦岡 良介(京都大学)西尾 真由子(筑波大学)

土木工学とは? 土木工学とは、良質な生活空間の構築を目的として、社会的・経済的基盤の整備(インフラ整備)や自然災害の軽減・防御のための技術について研究する学問である。主な対象は、道路、鉄道、港湾空港などの交通運輸施設、ダム・堤防などの海岸河川保全施設、上下水道・電力・ガスなどのラ…Read More

特集 V&V―シミュレーションの 信頼性確保のために―

原子力分野におけるV&V規格の動向

越塚 誠一(東京大学)

原子力分野におけるシミュレーションの役割 事故のシミュレーションによる安全性の確認 原子力分野では、原子炉の事故のシミュレーションが以前より行われてきた。代表的なものに原子炉冷却材喪失事故がある。日本における発電用原子炉は、原子炉を軽水で冷却する軽水炉である。原子炉は高圧にして軽…Read More

特集 V&V―シミュレーションの 信頼性確保のために―

原子力分野におけるシミュレーションの信頼性確保

田中 正暁〔日本原子力研究開発機構〕・中田 耕太郎〔東芝エネルギーシステムズ(株)〕・工藤 義朗〔東京電力ホールディングス(株)〕

基本的な考え方と具体化の試み 原子力分野では、原子炉物理、熱流動、構造解析などの多岐の技術分野にわたって原子力関連施設の設計、建設、運転の各段階でシミュレーションが活用されており、シミュレーションの信頼性を確保する方法論として、モデルの検証および妥当性確認(V&V: Ve…Read More