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2018/4 Vol.121

【表紙の絵】
「あいするこころロボット!!」
齋藤 佑陽 くん(当時5 歳)
人間ができないことが何でもできる
ロボットがあったらいいな。

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特集 オリンピック・パラリンピックに貢献するスポーツ工学

スポーツ工学を活用したオリパラ・レガシー事業の構築 ~ゴルフシャフトの事例とその応用~

下野 智史〔三菱ケミカル(株)〕

はじめに

オリパラのレガシーとは?

オリパラのレガシーと聞いて真っ先に思い浮かぶのは何だろうか。恐らく、多くの人々が“競技場”を連想するのではないか。しかし、レガシーとはそのようなハード面だけに留まらず、人と人とのつながりや確立された技術などのソフト面も内包する。東京オリンピック・パラリンピックを舞台としてスポーツ工学を活用した多くのすばらしい技術が生まれ、多くのアスリートの支援がなされることになるだろう。これらの技術はアスリートだけではなくスポーツを愛するすべての人々、あるいは日々の健康増進のためにこれから少しでも身体を動かしたいと思っている人々にとっても有用なレガシーとなり得る。

本稿では、より多くの人々が恩恵を受けられるような世界の構築を目指し、オリパラのレガシーに主眼を置く。この際、サステナブルに多くの人々がメリットを享受するには、ほんの少しだけ“事業性”を取り入れ企業としても続けられるような仕組みがあるとよいように思う。2020年がゴールではなく日本全体の未来へ繋がるレガシー事業を見据えて、弊社の製品であるゴルフシャフトを事例に挙げここ数年の取り組みを失敗談や苦労話を交えて紹介したい。

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