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2020/3 Vol.123

表紙の説明:1931 年に米国のブラットフォード社で製造されたベルト掛け段車式普通旋盤の主軸台の換え歯 車装置部分である。当時は、段車の 付いた主軸端に小歯車を装着し、1、2段減速し、その都度、換え歯車表 を見て歯車を掛け替えて、送り速度 やねじのピッチを換え作業した。

表紙写真 北原一宏
撮影地協力 日本工業大学 工業技術博物館

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特集 再生可能エネルギーがもたらす機械の電動化

コンテナ蔵置用タイヤ式門型クレーンのハイブリッド化

市村 欣也〔(株)三井 E&S マシナリー〕

はじめに

機械装置を駆動するエネルギーの一部を蓄電装置から得られる電力で補う動力システム、いわゆるハイブリッドシステムは、自動車をはじめとして急速に社会へ普及しつつある。二次電池などを用いて、これまで捨てていたエネルギーを回収したりピーク出力を平準化したりすることで、駆動時の消費エネルギーを抑制するものである。特に、従来内燃機関を駆動エネルギー源としていた機械装置に適用することで、CO2や有害物質の排出を減少させることができる。

港湾のコンテナターミナルにおいても、環境問題への意識の高まりを受け、2000年代よりハイブリッドシステムを搭載したクレーンが導入され、普及しつつある(1)(2)。本稿では、まずコンテナクレーン駆動システムの基本構成について説明し、そのうえで近年の高性能二次電池を搭載したクレーンの事例を紹介、特徴や効果を説明する。

コンテナターミナルと荷役機器

今日、さまざまな品物が海上輸送用コンテナによって大量に輸出入されており、我々の生活を支える上で欠かすことのできない物流手段となっている。経済のグローバル化と共にコンテナ貨物輸送量が増加しているが、一方で、経済性の追求からコンテナ船やコンテナターミナル内の荷役機器は大規模化しているため(3)、それらが消費するエネルギーも増大している。

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