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2020/4 Vol.123

表紙の説明:
1972年スイスのベヒラー社製の主軸台移動形棒材作業用単軸自動旋盤の刃物台部分である。カム機構により放射状に配置された5種の刃物が、半径方向に順次動く。刃物を軸方向に送る代わりに、工作物を中央のガイドブッシュから送り出しながら加工するため、工作物のオーバーハングが無く、高精度な加工ができる。

表紙写真 北原 一宏
撮影地協力 日本工業大学 工業技術博物館

バックナンバー

特集 複数性能を扱う最適化設計技術

複数性能最適化設計技術の最前線

荒川 雅生(香川大学)

前回、最適化設計技術の特集を企画したのが、2014年5月号だった。好評を頂いたということで、6年ぶり2回目となる企画を進める運びとなった。日本機械学会では、分野を横断して「最適化シンポジウム」が隔年で実施されている。前回が2018年に開催されたので、順調に進めば2020年12月に…Read More

特集 複数性能を扱う最適化設計技術

対話型の多目的最適化手法による経路設計

白川 昌和〔東芝エネルギーシステムズ(株)〕

はじめに プロットプランの多目的最適化 エネルギー・環境プラントや石油・化学製品、鉄鋼・非鉄金属製品、食品、医薬品などを製造する産業プラントなど、多数の構成機器が相互に関係しあうプラントシステムの配置設計は、安全性、経済性、操作性、施工性、保守性、デザイン性など、一般に多くの評価…Read More

特集 複数性能を扱う最適化設計技術

三次元水管を用いたプラスチック射出成形におけるプロセスパラメータの最適化

北山 哲士(金沢大学)

はじめに プラスチックには、高い生産性と高品質が求められる。品質はさまざまであり、反りに代表される寸法精度や、二つ以上の樹脂の流れが完全に融合しないときに生じるウェルドラインのように外観や強度に影響を与えるものなど、対象とする部品やその用途によって異なる。品質と生産性の向上には、…Read More

特集 複数性能を扱う最適化設計技術

多目的進化アルゴリズムの最前線

大山 聖(宇宙航空研究開発機構)

はじめに 「進化アルゴリズム」という言葉は、設計最適化に興味を持っている方なら一度は耳にしたことがあろう。「遺伝的アルゴリズム」「進化計算」などほかにも似たような用語がある。はじめにこれらの用語を整理したい(図1)。 図1 メタヒューリスティクス系の最適化アルゴリズムの分類 「メ…Read More

特集 複数性能を扱う最適化設計技術

トポロジー/形状最適化ソフトウェアの開発および騒音・振動低減への適用

石井 惠三〔(株)くいんと〕・浦壁 浩司〔(株)小野測器〕

はじめに 筆者らの一人は「構造最適化」をテーマに会社を興し35年になる。当初は16ビットのPCがやっと入手できるようになった時代で、簡単な2次元モデルのシミュレーションを行うにも数時間、少し複雑なモデルは1日以上の計算時間を要した頃である。 そのような環境下で最初に取り組んだのは…Read More

特集 複数性能を扱う最適化設計技術

超精密工作機械への構造最適化実施事例

新藤 良太〔(株)ナガセインテグレックス〕

はじめに 工作機械の外観は化粧カバーで体裁を整えているが、本体構造は四角いブロックを組み合わせたような形状が多く、美しいと感じるものは稀有である。それに引き替え、建築物などには昔も今も誰もが美しいと感じるものが多く、サグラダ・ファミリアや錦帯橋、東京タワーなどは良い事例である。そ…Read More

特集 複数性能を扱う最適化設計技術

ランニングシューズソールの形状最適化

野々川 舞〔(株)アシックス〕

はじめに 近年の健康志向を背景に、スポーツを楽しむ人は増加の一途をたどっている(1)。特に、場所を選ばず行うことができるランニングは、人気のあるスポーツの一つである。ランニングを行うために欠かせないスポーツ用具として、ランニングシューズが挙げられる。ランニングシューズは、各スポー…Read More

特集 複数性能を扱う最適化設計技術

機械設計における機械学習の可能性-流体機械への適用-

米倉 一男〔東京大学・(株)IHI〕

はじめに この10年ほど、いわゆる人工知能や機械学習の話題がメディアを賑わせている。深層学習以前の機械学習(便宜上、“古典的な”機械学習と呼ぶ)では困難とされていたタスクが、深層学習を使うことでブレークスルーを果たした例が増えている。例えばAIブームの火付け役になった一般画像認識…Read More