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2020/6 Vol.123

表紙の説明:これは、出力10万kWレヒートガスタービンの高圧圧縮機部分である。1978年から10年間、通商産業省工業技術院のムーンライト計画(省エネルギー技術研究開発)の中で開発されたもので、全長21mある。東京電力袖ケ浦発電所に設置して運転研究の結果、総合熱効率52%を得た。
[日本工業大学工業技術博物館]

表紙写真 北原 一宏

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統計で読む“経済・産業の動き”

第6回 日本経済の歩み(1)-高度成長期-

今回から3回に分けて戦後の日本経済の歩みについて見ることにする。今回は高度成長期を取りあげる。高度成長期を主導したのは輸出と思われがちだが、実際は活発な民間設備投資が先導し、輸出は高度成長期の後半から伸びて来た。

戦後日本の経済成長

表1は所得統計で遡及できる昭和31年度(1956年度)以降の日本経済の実質経済成長率の推移を5年単位の年平均成長率ベースでみたものである。これによると戦後最強のいざなぎ景気のピークである1970年度までは年平均10%近い伸びであったことが読み取れる。昭和30年度(1955年度)から昭和47年度(1972年度)あたりまでを高度成長期という。その後、1970年代から1980年代にかけては4%台、1990年代以降は1%程度の成長率に低下している。

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