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2021/5 Vol.124

工部大学校の「機械学」教育機器(機械遺産第100号)

ダブル・ユニバーサル・ジョイント

明治8(1875)年/真鍮、鉄、木製台座/H150, W400, D300(mm)/東京大学総合研究博物館所蔵
工部大学校を示す「IMPERIAL COLLEGE OF ENGINEERING. TOKEI. 1875」の金属プレート付。工科大学もしくは工学部の備品番号の木札があるが判読不能。

上野則宏撮影/東京大学総合研究博物館写真提供/インターメディアテク展示・収蔵
[東京大学総合研究博物館]

バックナンバー

特集 多様化するリテールとサービスの共創

ブロックチェーン:リテール空間における「信頼(Trust)」の実現

水上 賢〔日本アイ・ビー・エム(株)〕

ブロックチェーンという世界観

ビットコインで一躍有名となったブロックチェーン技術だが、近年は、仮想通貨・暗号通貨としてのユースケースに加えて、広く産業界での活用が進んでいる。

分散台帳技術という考え方

では、ブロックチェーン技術とは何か?実は、世の中にはさまざまなブロックチェーン基盤が存在しており、技術面から一言で説明するのが困難であることが多い。このため、ブロックチェーンの本質を語るには「分散台帳技術」(Distributed Ledger Technology)という考え方を理解するのが早い。

図1を見ていただきたい。「分散台帳技術」とは複数の組織が同じ台帳を持ち合うことで電子的な台帳を管理する技術である。このとき、各組織は、自身が管理している台帳が、他の組織が管理している台帳と同じ内容であることを何らかの手段で確認し合っている※1

図1では6つの組織が台帳を持ち合いブロックチェーン・ネットワークが構成されている。このとき、仮に、企業Bにとって都合が悪い情報が記録されているためB自身が管理する台帳の内容を改ざんしたとする。分散台帳技術の考え方に基づくと、ネットワーク全体を上から俯瞰すると、何が正しいか証明できるという考え方となる。つまり、6社のうち5社が同じ内容を管理しているため、Bが間違っていると証明できるのである。

図1 分散台帳技術イメージ

ブロックチェーンが提供する価値

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