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2022/7 Vol.125

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特集 withコロナにおける新たな生活様式を支える技術

「withコロナにおける新たな生活様式を支える技術」特集によせて

野崎 貴裕(慶應義塾大学)、玉城 絵美(琉球大学、H2L, Inc.)

#人間拡張 #アバター #BodySharing #リアルハプティクス #遠隔操作 #テレプレゼンス #テレイグジスタンス #ワーケーション #リモート授業 #テレビ会議 #5G #遠隔ロボット

 

withコロナでは、このような新たな生活様式が誕生するかも?

新型コロナウイルス

2019年に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は瞬く間に世界中に拡大し、猛威を振るっている。本記事を執筆している2022年6月現在、累計で約5.39億人の感染者と、約632万人の死亡者が確認されており、今もなお予断を許さない状況が続いている。COVID-19の主な感染経路は空気感染であると言われており、総理大臣官邸および厚生労働省は、密閉・密集・密接の三つの密を避けるよう国民への呼びかけを行っている。密閉とは換気の悪い密閉空間、密集とは多数が集まる密集場所、密接とは間近で会話や発声をする密接場所をそれぞれ意味し、これらの状況を避けることで、集団感染のリスクを抑える効果が期待される。

COVID-19の感染拡大に伴い、ソーシャルディスタンシング(social distancing)という言葉を頻繁に耳にするようになった。ソーシャルディスタンシングとは、医薬品を用いない感染抑制のための手段である社会距離拡大戦略を意味し、人と人との間の距離を一定以上保つことで、空気を介した感染の拡大を抑える取り組みである。このソーシャルディスタンシングの戦略に基づき、COVID-19の発生以降、会食や移動が大きく制限されることとなった。大人数が集まるイベントや懇親会は軒並み中止となったばかりか、国境を越えた国から国への移動は困難となり、都道府県をまたぐ国内の移動についても自粛要請が出された。

社会的距離と物理的距離

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