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2019/12 Vol.122

【表紙の絵】
でんきをあつめるきかい 武田 碧さん(当時 4 歳)
たくさんのかみなりのでんきをあつめてにんげんの生活にすこしずつつかうきかいがあったらいいなとおもって絵をかきました。

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特集 さらなる挑戦、小惑星探査機「はやぶさ2」

まえがき:小惑星探査機「はやぶさ2」

久保田 孝(宇宙航空研究開発機構)

小惑星探査「はやぶさ2」ミッション

小惑星探査機「はやぶさ2」は、201412月に種子島からH-IIAロケットにより打ち上げられ、4年間の飛翔の末、20186月に小惑星Ryuguに到着した。その後、小惑星近傍にて科学観測を行うとともに20189月に探査ロボット「ミネルバ22台を投下し、世界で初めて小惑星の表面移動探査に成功した。続いて、201810月にドイツ・フランスのロボットランダ「MASCOT」を投下、表面探査に成功した。20192月には1回目のタッチダウンを行い、高精度な誘導制御とともに見事にサンプル採取を行った。同年4月にインパクタを用いた人工クレータの生成、7月には人工クレータ付近にて2回目のタッチダウンを行い、地下物質のサンプル採取を行った。さらに、10月には大学コンソーシアムの開発した探査ロボットを高度1kmから分離し、小惑星の重力分布を推定するためのデータ取得を行い、小惑星表面に着地させることができた(図1。このような、世界初のさらなる挑戦を行っている「はやぶさ2」について、そのミッション概要、先端技術、得られた科学的成果について、わかりやすく紹介するために、特集号をお届けする。

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