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2017/10 Vol.120

「ゴミをでんきにリサイクル」
鈴木 偲温 さん(当時8 歳)
このきかいは、どこのくにでもでるゴミを、わたしたちにとってとてもひつよう、でんきにかえるきかいです。せかいの大人たち子どもたちにゆたかな生かつを送ってほしいです。

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技術のみちのり

既成概念を打ち破れ トヨタ自動車(株)

~ 2015 年度技術賞「シリンダヘッド下面の小径フライスによるターンミル加工技術」~

 

シリンダヘッドも工具も回す新工法「ターンミル加工」

2014年、トヨタ自動車(株)は「ターンミル加工技術」を開発し、シリンダヘッドの下面仕上加工工程を行う加工機の、小型汎用機化・低コスト化に成功した。従来の加工機は、大径フライス(切削工具)が回転しながら移動し、シリンダヘッド下面を削るので、ストローク長さ約800mmという長い加工範囲が必要だった(図1)。また、フライス加工を行う工具は約36kgと重く、これを支えるには太い主軸と、主軸を走らせるための大きな構造体が必要だ。そのため、シリンダヘッド自体の大きさは約20×40cm だが、加工機は13m2 もの専用スペースを持つ、非常に大型で高価なものになっていた。

新開発の「ターンミル加工」は、テーブル上でシリンダヘッドを回転させながら、小径フライスで外周部から中心に向かってミーリング(回転しながら切削)を行う技術だ(図2)。これにより、従来の半分の長さで加工することが可能になり、新しい加工機の専用スペースは6m2と小型になった。また設備価格は40%も削減した。

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