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2018/9 Vol.121

【表紙の絵】
何でも作るくん
田中 雄惺くん(当時8歳)
何でも作るくんが何でも人が作りたいぶひんを出しかんせいまで作ってくれる。

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特集「若手の会」が発信するAIの最前線

『若手の会』の活動 ~これまでの活動のまとめと今後の展望~

松岡 大輔〔(株)豊田自動織機〕・原田 香奈子(東京大学)・ 北 泰樹〔(株)日立製作所〕

はじめに

若手の会 設置の経緯と背景

機械学会が創立されてから120年が経つ。創立当初の会員数は100名弱だったが、産業、機械工学の発展も相まって、1990年代には会員数が45,000名を超えた。

その後、一転会員は減少し続け、現在に至っては約35,000名となっている。このまま会員数の減少が続けば、機械学会の衰退、さらには産業の衰退に繋がりかねず、会員数の減少をくい止めることは重要なミッションである。図1・2(1)から企業所属会員数の減少傾向、20・30歳代正員数の少なさ(50歳代正員数に対して)を見ることができ、コミュニティとして危機感を覚える状況である。一方で、図3(1)の継続率からは、卒業後も一定の割合で継続する会員もいることがわかり、退会を抑止するための対策を講じるべき余地があるのではないだろうか。

これに関連して、私企業に所属する若手社員へ機械学会についてのアンケートを取ったところ、退会する理由となり得る以下の意見が多いことがわかった。

・機械学会に所属するメリットが感じられない、魅力が乏しい。

・機械学会活動に割く時間がない。

上記の意見から逆説的に次のことがいえる。

『機械学会に所属するメリット・魅力があるなら、機械学会での活動に参加することは惜しまない』

このような検討のもと、20、30歳代の若手に向けて、メリットを明確にすること、機械学会の魅力を向上させることを目的に当事者である若手会員が主体となった『若手の会』は設置された。

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