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2021/11 Vol.124

機構模型

工部大学校の「機械学」教育機器(機械遺産第100号)

機関車模型

年代未詳/ボールドウィン社製/フィラデルフィア(米)/真鍮、鉄、木製台座/

H250, W610, D180(mm)/東京大学総合研究博物館所蔵

「Baldwin Locomotive Works Philadelphia, USA Compound Locomotive Cylinder and Valve Gear S.M.Vauclains Patents 4o6o11, 4o6o12, 471836」の金属プレート付。このような模型が近代化の進められた機械学教育に用いられた。本模型の年代は未詳であるが、東京大学総合研究博物館には工部大学校を示すプレート付きの機構模型を含め、近代的な機械学教育のために明治期以降に導入された機器が現存する。

上野則宏撮影/東京大学総合研究博物館写真提供/インターメディアテク展示・収蔵

[東京大学総合研究博物館]

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名誉員から一言

生物はアイデアの宝庫

2021年4月の定時社員総会で名誉員に推薦され了承されたとの報告を受けました。大変光栄なことで、誠に有り難うございます。部門や支部でご一緒させて頂いた諸先生方、また、度々さまざまな委員会などでお世話になった学会職員の方々に心よりお礼申し上げます。

私は、大学教員として40年間、教育・研究に従事し、一貫して衝撃負荷を受ける機械材料の力学的挙動の研究を行ってきましたが、研究生活の後半は、もう一つのテーマ、「植物の葉や花に内在する力学的アイデアの探求」を掲げて、植物に見られる軽量構造や展開構造を力学サイドから研究してきました。これは、生物のさまざまな営みに秘められた、その生物特有の生き残り戦略から新しいアイデアを得て、実生活に必要な新製品の開発に取り組もうという、生物規範工学(Bionics or Biomimetics)に通ずる研究で、まだまだやり残したことも沢山ありますが、植物のさまざまな部位の挙動や働きに着目して楽しく研究できたのは、誠に幸運だったと思います。

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