日本機械学会サイト

目次に戻る

2020/1 Vol.123

表紙写真 北原一宏
撮影地協力 日本工業大学 工業技術博物館

表紙の機械は、本田技研工業が1959年に4輪車用エンジンの歯車を製造するために同社の鈴鹿製作所に設備導入した6ステーションを有するロータリ形のホブ盤で、米国のリーズ・ブラッドナー社製である。この工作機械は、日本の自動車産業の発展に大きな役割を果たした機械と言える。

バックナンバー

編集後記

編集後記

新年は、めでたい。昨年までのことをリセットして「今年はやるぞ」という気になれるからか。決意することはいいことだ。でも、何か進歩しただろうか。単に歳を取っただけなら少し哀しい。

大橋先生の「技術者って誰?」を読んでドキッとした。技術者の地位向上について大橋先生は長い間先頭に立ってこられた。その先生が「達成感より挫折感が強い」と感じておられる。確かに我が国の技術者の地位向上は一向に進んでいないように思える。でも、大橋先生が戦ってこられたことには大きな意義があり、それを無にしないために我々は戦い続けねばならないのだ。本号の特集「プロフェッショナルとしての技術者~子供たちが夢見る職業か?~」を企画した時にはそこまでの強い思いはなかったかもしれない。そうだ、決意しよう、新年にあたって。

会誌も決意を新たにするため表紙を一新した。本会が夢を語れる場になりたいということで、3年前に子供たちの「夢のキカイ」を表紙にした。この3年間に小さいかもしれないが進歩もあったと思う。でも変わり続けることが重要である。表紙のデザインを写真家の北原一宏氏とデザイナーの助川誠氏の若手コンビにお願いした。私はこの新しい表紙から本会が目指す「伝統と革新」への決意を勝手に感じている。読者の皆さんは何を感じるのだろうか。(YK)

キーワード: