2017年度技術賞「人の操舵操作に基づくエンジン制御を用いた車両運動性能向上システム」

図1　減速・旋回・加速における前後加速度と横加速度のつながり

エンジンでシャシー性能を高める

2016年、マツダ（株）は、ドライバーのハンドル操作に応じて、エンジンの駆動トルクを変化させることで、車の横方向と前後方向の加速度を統合的にコントロールする制御技術「G-Vectoring Control（GVC）」を開発した。ドライバーの運転技量にかかわらず、思い通りのラインに沿って走行でき、体の揺れも抑制され、乗り心地が良くなるという世界初の技術だ。