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2019/4 Vol.122

【表紙の絵】
魚が空を飛べる「まく」をつけるそうち

山本 波璃 さん(当時9歳)

魚は水の中でしか、生活ができないけれど、 このそうちでまくの中に入ると、水の外で も生きていけます。そうすればいっしょに 魚たちと遊べます。

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名誉員から一言

工学における創造性 その2 -弁証法的パラダイムシフト-

創造性

1995年に科学技術創造立国に向けて科学技術基本法が制定された。その中に以下の言葉がある(抜粋)。「自ら未開の科学技術分野に挑戦し、創造性を最大限に発揮し、未来を切り拓いていかなければならない…」。この創造性の発現に向けて、科学はこの200年間に、そのパラダイムをシフトさせて、発展を遂げてきている。それを展望したい。

第1のパラダイムシフト(運動と動作の原理:Plan)

新しいものが設計・製造できるのは、実在が発展の可能性を潜めているからであって、その論理構造の解明や現実の知識習得が必要である、という考え方。その背景には、近年の「理論(一般者)」の進歩と、「データ群(個物)」の取得性能の向上、ならびに逆解析手法や最適化手法など、一般者と個物とを絡ませる「媒介者(具体的一般者)」の論理展開がある。運動と動作に関してはこれが成立する。反面、自己はさまざまに変化・成長してきているが、その底辺には可能性(potentiality)を潜めた「真の私」がある、という妄想が生じてくる。

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