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2019/6 Vol.122

【表紙の絵】
ソーラーケータイじゅう電システム

石井 智悠 くん(当時8 歳)

この前あつかったので、ケータイがあっつくなっていたので「そのねつをうまくつかってじゅうでんできたらな。」と思ったのでこの絵を描きました。

バックナンバー

5G・IoT時代のキカイ <つながる工場・つながるキカイ>

Cyber Physical Production System(CPPS)によるものづくりの変化と将来

日比野 浩典(東京理科大学)・中村 昌弘〔(株)レクサー・リサーチ〕・則竹 茂年〔鴻池運輸(株)〕

IoT時代の生産システム

近年、ものづくり技術環境ではICT関連技術の進展が速く、第四次産業革命と呼ばれている、IoT(Internet of Things)環境下のスマートファクトリー(つながる工場)を実現するためのシステム化技術、要素技術、標準技術などの開発が活発化している。生産システム関連技術開発は、従来の企業間の開発競争に加え、国家的な開発競争領域となりつつある。加えて、Industrie4.0(ドイツ)、IIC(Industrial Internet Consortium)(米国)、IVI(Industry Value Chain Initiative)(日本)など、産学官連携による技術開発活動が活発化している。日本機械学会生産システム部門では、IoT環境下でつながった先にある、工場の将来展望を研究テーマとした「つながるサイバー工場研究分科会(CPPS:Cyber Physical Production System)」(主査:日比野 浩典)の活動を2016年6月から2019年3月まで、約3年間実施した。参加者は本領域に知見を持つ産学官の専門家約40名である。本研究分科会ではCPPSのコンセプトと位置付けを明確にすることを目的とした。その際、2040年の生産システムを予測し、CPPSにおいて現状との技術的な差をバックキャスティングし、2019年3月に最終報告書(1)を作成した。本稿では、その要約として活動内容を記す。

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