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2019/6 Vol.122

【表紙の絵】
ソーラーケータイじゅう電システム

石井 智悠 くん(当時8 歳)

この前あつかったので、ケータイがあっつくなっていたので「そのねつをうまくつかってじゅうでんできたらな。」と思ったのでこの絵を描きました。

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製品開発のみちのり

軽い力で大型重量物を精密位置決め (有)ニューリー研究所

2017年度優秀製品賞「マジカル・スライド」(有)ニューリー研究所

図1 耐荷重10t用マジカル・スライド
(重量6kg、製品寸法203mm×203mm×58mm、水平移動量±12.5mm)

水平方向の位置決めを容易に

2016年、(有)ニューリー研究所は大型重量物を精密位置決めする装置「マジカル・スライド」図1を開発した。これにより、容易に0.01mm単位で高精度に水平方向の位置決めを行うことが可能となった。

長年の思い

(有)ニューリー研究所代表の新井には、長年の夢があった。大型重量物を水平方向に精密位置決めする装置を開発することである。垂直方向の位置決めには、昔から油圧ジャッキが用いられてきた。だが水平方向については未だに技能職の経験と勘に頼り、ハンマーで叩くなどして0.1mm(高精度の時は0.01mm)単位で大型重量物を移動させているのだ。そのため位置決め作業に長時間かかることもあり、現場からは水平方向の精密位置決め装置を欲する声が日常的にあがっていた。しかし大型重量物を扱うのは、造船や発電機、橋などの限られた現場だけ。市場の見込みが難しく、技術開発がなされてこなかった。

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