日本機械学会サイト

目次に戻る

2019/8 Vol.122

【表紙の絵】
れいにーうぉーくのぱたぱた
長谷川 遥 さん(当時6 歳)

雨の日にブルーになる気分や、ストレスで落ち込む現代の人たちの気分をいやしてくれるとっても自然のいいかおりのするスプレーをまきながらぱたぱた飛びながら空中散歩する人間をハッピーにする未来のマシーン

バックナンバー

特集 2019年度 年次大会

2019年度年次大会の特徴

キャッチフレーズ

本大会ではキャッチフレーズを秋田弁で「まんず、あべ!機械学会さ!−秋田に集うしったげおもしぇ技術−」としています。「まんず、あべ!」という秋田弁は、「行こうか行くまいか悩んでいるようだったら、まずは一緒に行こう!」というようなやや強引な誘い文句です。秋田県民の想いを込めました。

テーマ

テーマは、「サスティナビリティ」、「AI社会の機械工学」、「少子高齢化・人手不足を支えるテクノロジー」としました。秋田には、風力発電所有り、地熱発電所有り、バイオマス発電所有りと特に「サスティナビリティ」関係の方には見どころがたくさんあります。新幹線で来られる方は秋田市に近づくと遠くに多くの風車が回っているのが車窓からご覧いただけます。「AI社会の機械工学」の必要性はどなたも実感されていることと思います。AI関係の講義はどこの大学でも増やすことが必要となっており、企業からは機械もAIもできる人材が欲しいなどという話を聞くようになりました。「少子高齢化・人手不足を支えるテクノロジー」は、当初、特に秋田に必要なテーマと考えておりましたが、最近では全国的なテーマとして取組む必要性のある喫緊の課題として指摘されています。

ゾーン化

本大会ではゾーン化を図りました。当初は、三つのテーマに分けることを考えておりましたが、お申込みいただいた講演の内容、件数などを考慮し、Zone A「サスティナビリティ」、Zone B 「機械工学の未来」、Zone C「AI社会の機械工学」、「少子高齢化・人手不足を支えるテクノロジー」、Zone D「特別企画等」としております。キャンパスを大きく四つのゾーンに分けて行う予定です。Zone A〜Cでは、口頭発表とポスターのショートプレゼンテーション、ポスターセッションを行います。10日(火)午後には特別講演も予定されています。

 

ZoneA~C プログラム予定

9/9(月)

9/10(火)

9/11(水)

9:00ー10:30

口頭発表

ショートプレゼン

口頭発表

ショートプレゼン

口頭発表

ショートプレゼン

10:30ー12:00

ポスターセッション

ポスターセッション

ポスターセッション

13:30ー15:00

口頭発表

ショートプレゼン

口頭発表

口頭発表

ショートプレゼン

15:00ー16:30

ポスターセッション

特別講演

(〜17:00)

ポスターセッション

年次大会の新たな試み

学生によるポスターセッションを実施

 

学生の皆さんに多くの人との充実した討論をしていただくため、学生の発表は原則としてポスターセッションとします。

ただし、口頭発表セッションでの3分間のショートプレゼンテーションとのセットです。学生のショートプレゼンテーションを聞いてから皆でポスター会場に移動することを想定しています。現在、上表のように口頭発表とポスターセッションの時間帯を分けたプログラムを編成中です。

多くの年次大会参加者にポスター会場へ足を運んでいただき、ポスターの前で熱い討論が繰り広げられることを期待しています。

レスキュー・ドローンのデモ

昨年度は、若手の会と理事会企画として「ドローン利用の最前線」という催しがありました。残念ながら悪天候により飛行デモが中止となりました。そこで、昨年の関西大学に繋げたいと、悪天候でも飛行できるレスキュー・ドローン〔東光鉄工(株)〕のデモを予定しております。豪雨などの災害が起こった後に現場写真を撮るのではなく、災害が起こる前に現場の状況を調べるために使えるということで注目されているものです。10日(火)午後の予定です。

さらに、ミニ・ドローンの操縦体験も企画中です。

見学会

年次大会は9月11日(水)までの予定ですが、翌12日(木)に見学会を予定しております。朝、秋田大学を出て(秋田県立大学本荘キャンパス経由)白瀬南極探検隊記念館にて2014年機械遺産認定の雪上車見学、その後、のを経て土田牧場にて昼食、最後は由利高原風力発電所の風車群を見学し、秋田空港経由、秋田駅着などと予定しています(変更になる場合有り)

機械遺産 第65号 南極点到達雪上車(KD604,KD605)

竿燈

10日(火)の懇親会前に懇親会会場近くの広場で竿燈(かんとう)の演技を予定しています。また、皆さんに竿燈を触っていただけるように準備します。倒立振子の研究をされている方のみならず、多くの方に試していただきたいと思います。

ナマハゲ

懇親会に来ますが、秋田駅改札口や駅近辺の飲み屋さんにもよく出没します。

観光を楽しむ

秋田市民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)

秋田のまつりを紹介。迫力ある山車や梵天などは見えあり。
4〜10月の土・日・祝(13:30〜14:10)は竿燈の実演が見られる。

 

赤れんが郷土館

旧秋田銀行本店として明治末期に建築された華麗な洋風建築。
営業室だった吹き抜けのホールでは毎年秋頃に1度、恒例のコンサートも開催される。国重要文化財。

 

秋田市民市場

80以上の店が立ち並び、威勢のいい掛け声で地元食材を販売。
新鮮さと豊富さは市場ならでは。早朝5時から営業。

 

千秋公園

常陸から国替えになった佐竹氏が築いた久保田城の城跡。石垣や天守閣がない土塁の平山城として知られる。
公園は1896年に造園家・長岡安平が設計、漢学者・狩野良知が命名した。

 

秋田市ポートタワー「セリオン」(道の駅「あきた港」)

全高143mのポートタワー。100mの高さから360度のパノラマで日本海や男鹿半島、鳥海山が望める。
2011年には恋人の聖地として認定。

 

秋田県立美術館

パリで活躍した洋画家・藤田嗣治(レオナール・フジタ)の作品をはじめ多くの名作を展示。
壁画「秋田の行事」(高さ3.65m、幅20.50m)は必見。

 

関西大学での年次大会の第一回実行委員会で梅川尚嗣実行委員長が「10年前に関西大学で年次大会をやった時、次に来るのは50年後だと言っていた。10年たったらやってきた」と話しておられたのが忘れられません。機械学会の年次大会が秋田に来るのは初めてで、次に来るのは50年後でしょう、ということで、我々実行委員は「50年に一度のチャンス!」と捉えております。秋田の学生、教職員のみならず、秋田の企業、秋田県民にとってもチャンスとなります。参加される皆様にとってもチャンスとなるよう、心して進めていきたいと思います。

ご来秋をお待ちしております。


2019年度年次大会 実行委員長

<正員>

奥山 栄樹

◎秋田大学 理工学部機械工学科 教授

◎専門:精密工学、精密測定、超精密設計