日本の輸出入と機械産業の国際競争力
第5回 日本の機械産業はどれだけ貿易黒字を稼いでいるのか

日本の機械産業の国際競争力は強く、多額の貿易黒字を稼いでいる。しかし、食料品、原料品、鉱物性燃料は赤字で、特に鉱物性燃料の赤字額は急増しており、増加が鈍化傾向にある機械産業の黒字額はこれらの3商品の赤字額よりも小さく、日本の貿易収支は赤字基調にある。機械産業の貿易黒字の状況及びその推移を見ることにより、その競争力の実態に迫る。
産業別の貿易収支
日本の産業の国際競争力の実態を探るために産業別の競争力を見る。表1は2024年の日本の産業の輸出額、輸入額と収支額(貿易収支額)を見たものである。産業の国際競争力は輸出額の大きさ、貿易収支額(輸出額―輸入額)の大小で大体のところは分かる。国際競争力が強いと輸出額、貿易収支額が大きくなる。
表1 2024年輸出入額と貿易収支(10億円)

(注)
・通関ベース
・その他:光学機器、医療用機器、計測機器および制御機器、写真用機器、時計、衣類およびその付属品など(以下同じ)
・電算機類は、「貿易統計」上では一般機械に含まれる。
(出所)
財務省「貿易統計」、日本工作機械工業会「工作機械統計要覧」から作成(以下同じ)
貿易収支額は総額で5.5兆円の赤字。食料品、石炭や鉄鉱石などの原料品、原油やLNG 等の鉱物性燃料は大きな赤字であるが、機械産業の一般機械、電気機器、輸送用機器と鉄鋼、非鉄金属などの原料別製品は黒字で、特に輸送用機器と一般機械の黒字額が大きい。
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