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2026/10 Vol.129

装置製作:高山芳の
(多摩美術大学大学院美術研究科デザイン専攻 統合デザイン領域 在籍)
金属・磁石・モーターなどの単純なメカニズムを用いた装置は、重力や摩擦を受け入れながら、ある行為を繰り返します。その姿は、私たちが呼吸し、脈を打ちながら生きていることを思い出させます。本誌では、学部の卒業制作である 10 体の装置〈脈拍〉を中心に、全 12 体の作品を紹介します。

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談話室 きかい

30 年で変わったこと、変わらないこと

藤村 皓太郎〔三菱重工業(株)〕

 私が入社したのは1993年のことである。大学時代からパソコンには触れていたが、当時はUNIXが主流で、今のように誰もが一人一台のパソコンを持ち歩く時代ではまだなかった。もっとも今では、その「一人一台のパソコン」さえ過去のものとなり、携帯電話がその役割を担っている。

入社して間もなく驚かされたのは、照会元への回答の多くが、手書きのFAXでやり取りされていたことである。原稿を書き上げて先輩に見せると、真っ赤になるほど朱が入る。今なら「そこまで直さなくても」と思うかもしれないが、その一枚を丁寧に清書し直すたびに、文章の作法だけでなく、曖昧なことを曖昧なまま出さないという技術者としての姿勢を、体で覚えさせてもらったように思う。

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