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2026/10 Vol.129

装置製作:高山芳の
(多摩美術大学大学院美術研究科デザイン専攻 統合デザイン領域 在籍)
金属・磁石・モーターなどの単純なメカニズムを用いた装置は、重力や摩擦を受け入れながら、ある行為を繰り返します。その姿は、私たちが呼吸し、脈を打ちながら生きていることを思い出させます。本誌では、学部の卒業制作である 10 体の装置〈脈拍〉を中心に、全 12 体の作品を紹介します。

バックナンバー

ドローンの社会実装の次なるステージ

大型ドローンの動向

大木 孝(慶應義塾大学)・永井 千裕〔(株)三菱総合研究所〕

はじめに

近年注目すべきドローンのトレンドの一つは“大型化”だ。すなわち、ペイロード100~300kg程度、機体重量が150~600kg程度を超える機体の開発例が増加し、一部は製品化に至っている。機体の大型化により、ドローンで運搬できる物資の重量は飛躍的に増加する。従来のドローン配送では数kg程度の輸送が主流であったことを踏まえると、輸送能力は10倍以上に向上し、新たなユースケースの創出が期待される。

一方、こうした大型ドローンの導入には制度上の制約もある。日本の航空法では「操縦者が乗り組まないで飛行することができる装置を有する航空機」は“無操縦者航空機”と定義され、いわゆる“無人航空機”とは異なり、飛行の許可にあたり航空機と同等の安全性確保や遠隔操縦に特有の措置が求められる。無操縦者航空機となる定量的な閾値は規定されていないものの、機体重量150kgが目安と言われている。

本稿では、機体重量が150~600kg程度のマルチロータタイプの大型ドローンを中心に、ユースケースや機体開発、制度整備の動向を概説する。

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