日本機械学会サイト

2026/6 Vol.129

バックナンバー

特集 機械技術史のあり方を考える

機械技術史のあり方への1視点

長島 昭(慶應義塾大学)

技術史の有用性 技術史の有用性を単純に考えるときに、過去の失敗や誤りに学ぶということがよく言われる。失敗史という発想だけでなく、技術史から新しい発想のきっかけを得るにはどう考えるか。 茶碗の縁からパチンコ玉を落とすと茶碗の底に停止する。現状だけを見て縁のどの位置から落ちたのか過去…Read More

特集 機械技術史のあり方を考える

機械類の文化財保護のあゆみと課題

地主 智彦(文化庁)

日本の文化財保護行政の概略 文化財保護法制の特質 現在の文化財保護行政は、昭和25年(1950)制定の文化財保護法に基づいている。同法では、有形文化財(建造物・美術工芸品)、記念物など保護対象を類型化し、機械類は有形文化財(美術工芸品)のうち歴史資料分野に属する。制度の根幹は、行…Read More

特集 機械技術史のあり方を考える

国立科学博物館における機械技術系資料と技術史研究活動のあり方を考える

前島 正裕(国立科学博物館)

はじめに 国立科学博物館は1877(明治10)年に教育博物館として創立し、以来自然史および科学技術史に関する国立の唯一の総合科学博物館として、国民の科学リテラシーの向上と自然史および科学技術史に関する資料の収集、調査・研究を行ってきた。現在、東京都台東区上野公園に本部(図1)と主…Read More

特集 機械技術史のあり方を考える

鉄道の技術史 鉄道技術の発展― 機械技術史の観点から ―

堤 一郎(サレジオ工業高等専門学校)

日本に近代的輸送機関としての鉄道が導入されてから、既に150年が経過した。鉄道は輸送路である軌道、橋梁、トンネル等と、輸送具としての車両によるシステムで構成され、両者の接点は軌条と車輪にある。1897年6月に創立された日本機械学会は、機械技術面において鉄道との縁は誠に深い。以下、…Read More

特集 機械技術史のあり方を考える

近代工作機械の発展史と工作機械博物館

高田 芳治〔ヤマザキマザック(株)〕

はじめに 我々の身の回りには、生活を豊かにするためのたくさんの工業製品がある。例えば自動車や航空機などの輸送機械、農業機械や建設機械、石油や天然ガスの採掘機械、家電製品や通信機器、人工骨や医療機器、そしてこれらをつくるのに必要となる半導体の製造装置やさまざまな金型などである。この…Read More

特集 機械技術史のあり方を考える

電気学会の技術史への取組み

鈴木 浩(メタエンジニアリング研究所)・澤 敏之(東京理科大学)

はじめに 20世紀は電気の時代と言われ、現在の産業革命は電気によって実現したとも言われる。こうした社会を作り上げた電気技術を継承し、記録、顕彰することが求められている。本稿では、こうした技術史の研究・調査を行っている電気学会の取組み・活動を紹介する。 電気技術史技術委員会の発足 …Read More

特集 機械技術史のあり方を考える

土木学会と土木遺産 ― 選奨土木遺産の取組みを中心として ―

小野田 滋(鉄道総合技術研究所)

土木学会と土木遺産 土木学会に限らず、技術系の学会の関心の多くは、新技術の開発やその普及にあるので、過去の技術を振り返る必要性に乏しく、技術史への関心は全般に低かった。しかし、高度成長が一段落した時期になると、公共事業の見直しや、「3K(キツイ、キタナイ、キケン)」で代表される土…Read More