特集 機械技術史のあり方を考える
国立科学博物館における機械技術系資料と技術史研究活動のあり方を考える
はじめに
国立科学博物館は1877(明治10)年に教育博物館として創立し、以来自然史および科学技術史に関する国立の唯一の総合科学博物館として、国民の科学リテラシーの向上と自然史および科学技術史に関する資料の収集、調査・研究を行ってきた。現在、東京都台東区上野公園に本部(図1)と主要な展示館があり、茨城県つくば市に実験植物園と同敷地内に研究施設が、目黒に自然教育園がある。そのほかにつくば市の北方の筑西市に、民間と共同で科博廣澤航空博物館を運営している。本稿では、主に国立科学博物館における機械技術史に関する研究活動とそれに伴う学習支援活動について述べる。

図1 上野の国立科学博物館