日本の輸出入と機械産業の国際競争力
第6回 日本産業の国際競争力

機械産業の国際競争力は強く、貿易黒字額も多額にのぼる。しかしその機械産業も輸出特化係数で見た国際競争力は電気機器の低下などから低下傾向にある。そこで日本産業の国際競争力を輸出入額、貿易収支額および輸出特化係数の状況およびその推移を見ることにより、その実力を探る。
産業別の貿易収支
日本の産業の国際競争力の実態を探るために産業別の競争力を見る。表1は前回紹介した2024年の日本の産業についての輸出額と輸入額と貿易収支額である。

表1 2024年輸出入額と貿易収支(10億円)
(注)
・通関ベース
・その他:光学機器、医療用機器、計測機器および制御機器、写真用機器、時計、衣類およびその付属品等(以下同じ)
・電算機類は「貿易統計」上では一般機械に含まれる
(出所)
財務省「貿易統計」、日本工作機械工業会「工作機械統計要覧」から作成(以下同じ)
2020年のコロナ禍をボトムに、比較的順調に輸出入は拡大し、2024年には輸出、輸入とも100兆円の大台を超えている。産業別の貿易収支を見ると、食料品、原料品、鉱物性燃料は貿易収支額が大きな赤字で、この3部門の赤字は合計すると39兆円にもなる。反対に、機械産業、化学製品、原料別製品は黒字。特に機械産業の輸送用機械と一般機械で黒字額が大きく、機械部門全体では29兆円の黒字となる。
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