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2021/9 Vol.124

機構模型

工部大学校の「機械学」教育機器(機械遺産第100号)

ハートカム

明治7(1874)年/真鍮、鉄、木製台座/H400, W300, D303(mm)/

東京大学総合研究博物館所蔵

「HEART CAM」の刻記あり。工部大学校を示す「IMPERIAL COLLEGE OF ENGINEERING. TOKEI. 1874」の金属プレート付。工科大学もしくは工学部の備品番号の木札があるが判読不能。

上野則宏撮影/東京大学総合研究博物館写真提供/インターメディアテク展示・収蔵

[東京大学総合研究博物館]

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特集 画像で見る機械工学

[ 熱工学ギャラリーで公開中の動画紹介 ]サーモグラフィーで非接触測定された体温 信じられますか?

塘 陽子(九州大学)

動画リンク:熱工学ギャラリー サーモグラフィーで非接触測定された体温、信じられますか? (ted-jsme.jp)

はじめに

COVID-19・パンデミック以降、サーモグラフィーを用いた非接触体温測定は至る所で行われており、外出時には、測定値によって入店や入場の可否が判断される。しかし、測定した値はどれくらい正しいのだろうか。測定精度を左右する要素はいくつか考えられるが、本動画では、日常的に使われる化粧品に注目し、その影響を検証した。

動画の内容

本題に入る前に、まず、サーモグラフィーの測定原理を説明した。室温に長時間静置した5種類の材料(モルタル、アガロースゲル、白色タイル、ベニヤ板、銅板)をサーモグラフィーで観察すると、測定温度は異なる。これは、表面の放射率が異なるからである。さらに、周囲を覆っていた暗幕を取り除くと銅板の温度が上昇したかのような結果となる。これは背光が測定結果に影響することを示している。これらの結果から、サーモグラフィーを用いた温度測定には、温度だけではなく表面の放射率や周囲環境が影響することを説明した。

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