特集 学会横断テーマ「機械・インフラの保守・保全、信頼性強化」
DX 時代の機械・インフラの保守・保全、信頼性強化
はじめに
日常に垣間見える機械・インフラ
最近、深夜帯に高速道路を車で走ることが多く、その中でよく見かける光景が2つある。ひとつは高速道路上を延々と連なって走るトラックの列であり、もうひとつは、ほぼ毎回目にする車線を規制しての道路工事である。
前者のトラック列は、今や国内の主要な物流がトラック輸送によって支えられていることを示し、特に乗用車が少ない深夜帯は、顕著にサプライチェーンを深夜のトラック輸送が支えている様子を目にしているとも言える。
また後者の高速道路工事は以前から保守作業や新規の道路との接続など、普通に存在した光景であるが、特に最近は「道路の補修をしています」という表示をしている多くの工事区間を目にする。通行する車の横で作業を行う危険な現場に従事する作業者の方には頭の下がる思いである。