第23回トワイライトセミナ- 爆発影響評価のための爆轟現象のモデル化
2011年9月21日 | 産業・化学機械と安全部門特別講演会主催No.11
【開催日】
2011年9月21日 (水) 18.30~20.00
【趣 旨】
当部門は機械学会の中でも,とりわけ横断的色彩が濃い部門である.対象は,建設機械,農業機械,食品(加工)機械など,多くの産業機械関連分野,そして,化学装置,化学プラント等,化学品製造に関わる化学機械関連分野である.当部門はこの特長を生かし,多種多様な関連産業に共通する課題を見いだし,情報の共有化,情報の発信をしていくことを使命と考えている.その一つとして「安全」を取り上げている.
また,関連する機械が多種多様であることから,社会で実務経験を有する技術者も多彩であることを示している.今日のように複雑化した機械技術においては,各技術者が専門とする技術のみでは解決できない場合も多々あると考える.複数の技術の融合により,より高度な技術に発展していく可能性がある.そのためには,情報収集と懇談の場を提供する必要があると考えて,本企画を計画した.今後も定期的に開催していく予定である.
【講演要旨】
高エネルギー物質の貯蔵施設等で爆発事故が発生すると周辺に多大な損害を及ぼすため、十分な安全対策が要求されている。爆発とそれに伴う複雑現象を理解し、それらが周辺にどのような影響を及ぼすか評価しなければならない。特に爆轟と呼ばれる高速反応が生じた場合の被害は大きく、重要な評価項目である。流体力学に基づくコンピュターシミュレーションは一つの有効な影響評価手段である。凝縮系高エネルギー物質の爆轟現象に着目し、シミュレーションの際に必要となる爆轟現象のモデル化について述べる。
【講 師】
久保田 士郎
(独)産業技術総合研究所 安全科学研究部門 爆発安全研究コア
【定 員】
30名