イブニングセミナー(第141回) 古くて新しい弓 -国技からスポーツまで-
【開催日】
2011年8月31日(水)18.00~20.00
【趣 旨】
技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も,社会との深い関わりの中にあることは明らかである.われわれが新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.
テーマおよび講師 石弓(クロスボウ)は小型強力の利便性を追求し、アーチェリーは照準やバランサーなどをつけるなどで正確性を追求しているが、和弓は何を追及してきたのか。道具としては材料の曲げ応力と弦の基本構造は同じでも弓道は求めているものが違うように思える。
一方では、現代の材料を用いて弓を作り、ロボットにひかせてデータを取って解析し、柔らかく引いて鉄板を強く射抜くことの機械工学的評価も行われているという。
8月7日は機械の日であり、ポスターに江戸時代のからくり「弓曳き童子」を現代的のロボット風にデザインした図が使われている。技術、技能を越えた人間的なものが、日本の弓なのだろうか。
弓道の宗家17代でありながら、カーボンファイバーを使った現代的な弓の製造にも関わられた講師に、弓の全てを語っていただく。
講師:小沼康弘(日置流雪荷派 宗家17代)
【懇親会】
御茶ノ水駅前(会場未定)にて、講師を囲んで懇親会を行います。会費 3 000円程度
【次回予定】
2011年9月28日(水)18.00~20.00
仮題【害虫駆除と消毒の話】