第7回技術者のための技術者倫理セミナー -緊急事態発生におけるリスクマネジメント-
2011年11月12日 | マイクロ・ナノ工学部門 技術と社会部門特別講演会主催No.11
(技術と社会部門,イノベーションセンター 合同企画)
【協賛(予定)】
日本技術士会,可視化情報学会,計測自動制御学会,自動車技術会,精密工学会,ターボ機械協会,日本計算工学会,日本航空宇宙学会,日本塑性加工学会,日本鋳造工学会,日本マリンエンジニアリング学会,日本ロボット学会,溶接学会,化学工学会,日本建築学会,土木学会,電気学会,日本化学会,電子情報通信学会
【開 催 日】
2011年11月12日(土)10.00~17.00
【今回のテーマおよび論点】
「緊急事態発生におけるリスクマネジメント」
技術者倫理は個人の実践に基づくものである.このセミナーは,事故,不祥事の実際の例を用い,技術者倫理,リスクマネジメントを学ぶ.議論する立場として,次の視点から考える.
① 現場責任者の判断すべきことは何か。② 経営責任者の判断すべきことは何か。
今回は,2011年3月11日に発生した東日本大震災を取り上げる.当時現場においては数々の緊急事態が発生している.その際,どのように行動すべきか,次の過程により考える.
1. 事前に配布された資料による自主学習
2. グループ討議による考え方の相違の確認
3. 全体討議による個人の主張と自己の確立
事前に配付する資料を読んできていただいて,参加されることを前提とする.これらをグループ別で討議する.議論の過程を通して,緊急時においていかに行動すべきかを見出すことが目的である.
【趣 旨】
科学・技術の蓄積・普及により現代社会が著しい発展を遂げていることは誰もが認めることであり,そのための専門技術の重要性とそれを担う専門技術者の重要性はますます大きくなる.さらに技術の複合化,総合化は技術者がその専門領域にのみ留まることを許さず,関連分野を含めて専門職として社会に積極的に関与することが求められている.しかしながら,技術者が責任を持って行動するために必要な組織や社会における地位は変わらない.
技術に関わる事故・不祥事は,注意不足/説明不足等による技術者の能力に起因するもの,不適当な情報により境界の線引きを誤るもの,技術的問題は判っているが組織のリスク判断逸脱等の様々な状況があるが,いずれにしても技術を専門としている技術者の関わりが大きく,技術者が主体となって解決しなければならない.
このセミナーでは,過去に起きた事故・不祥事を取り上げ,明らかになった客観的な情報からその背景を掘り下げ,共通認識を持った上で,自分自身がその当事者であったらどのように行動するかを小さなグループ別に討議することを通して技術者倫理について学んでいただく.
【プログラム】
10.00~10.10/セミナーの趣旨説明,本日の進め方
横浜国立大学 大学院工学研究院 教授(主査)高田 一
10.10~10.30/グループ編成,グループワーク課題,趣旨説明,討議の進め方
日本技術士会 理事 技術士 岡田惠夫
10.30~11.10/東日本大震災の概要説明および質疑応答
東京農工大学 技術経営研究科 教授 技術士 中村昌允
11.10~14.00/グループワーク
講師全員
14.00~15.30/グループワークの討議
講師全員
15.30~17.00/技術者倫理に関する全体討論
(株)日機装技術研究所 テクニカルアドバイザー 技術士 小西義昭
明治大学 理工学部 准教授 村田良美
講師全員
司会 高田 一
【定 員】
30名,
申込み先着順により定員になり次第締め切ります.