特別講演会 「次世代の自動車・航空機に必要な生産技術」 -愛知・岐阜でのC-FRP研究拠点紹介を含め-
【共同主催】
日本機械学会北陸信越支部・精密工学会北陸信越支部
【共催】
福井大学産学官連携本部自動車部品研究部会
福井県自動車部品製造協会
【開催日】
2011年11月25日(金)14:00~15:20
【講 師】
名古屋工業大学 産業戦略工学専攻 教授 中村 隆
【概 要】
安全と軽量化が強く求められている自動車・航空機では,新たな素材に期待が集まっている.動力源の高能率化と構造体の軽量化に繋がる新素材では,研究開発が各地で進められているが,それら新素材の性能を発揮できる製造技術には能率とコスト削減が求められてきた.ここではC-FRPと耐熱合金について,講演者らが行っている研究とその成果を解説する.金属材料では幅広く利用されている放電加工をC-FRPに適用し,ワイヤー放電加工ではデラミネーションの無いシャープな切断が可能となり,複雑形状のトリミングを実現している.耐熱合金の切削加工では,切刃形状を工夫することで安定な構成刃先を形成し,刃先保護により高能率加工を可能とした.愛知県では完成間近の「知の拠点・先導的中核施設」においてこれらの研究を含め次世代の自動車・航空機に必要な素材から製品までの生産技術を開発する.また実物大のC-FRPプレス成形や射出成形,耐雷試験を実施できるNCC(ナショナルコンポジットセンター)の設置が決まり,欧米に後れを取っている次世代C-FRP研究を推進する.岐阜県では岐阜県機械材料研究所内に「ぎふ技術革新センター」を開設し,C-FRPの成形から機械加工,強度測定,分析までのほぼ全ての設備を揃え,強力に研究支援を行っている.これら機関での研究内容も紹介する.
【定 員】
100名