一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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イブニングセミナー(第148回) 「小さな親切?大きなお世話?-車いす研究者の福祉機器開発よもやま話-」

2012年4月25日 | 技術と社会部門特別講演会No.12

【開催日】
2012年4月25日(水)18.00~20.00

【趣 旨】
技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も,社会との深い関わりの中にあることは明らかである.われわれが新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.

【テーマおよび講師】
「健康のためなら死んでもいい」という,行き過ぎた健康マニアを皮肉ったギャグがあるが,研究者も往々にしてそのような状態に陥る. 手段が目的化してしまい,本来の目的を忘れて技術の完成度を高めることが全て,という状態である. 障害者や高齢者の生活を支援する福祉機器の研究・開発者も,油断するとそのような状態になる. 最新の技術を盛り込み,丹念に作りこんだはずの機器が,いざユーザ(=障害当事者)に試してもらうと全く使えない・・・. ユーザのニーズとひと言でいっても,うわべのニーズしか見えていないと,次第に開発の方向性がずれてくる.
講師の所属する国立障害者リハビリテーションセンター研究所では,先端的福祉機器の開発・評価を中期目標に掲げ,現在も複数の機器開発・評価プロジェクトが進行中である. ユーザである障害者の生活や身体の状況を的確にとらえ,開発と評価を一体的に進めることが必要だが,実現は簡単ではない. 本セミナーでは,具体的な事例を交えながら,福祉機器開発の現状と難しさをお伝えする. 自戒の念を込めて・・・(講師より)
研ぎ澄ますと,人の感覚は,現在の優れた測定機器でも測れない微妙な状態を判別することが出来,さらに訓練により,無意識にでも制御することが出来る.しかしながらそれを定量的に数字で表すことは難しい.横に傾斜した斜面を車椅子で真直ぐに進ませるには,高度の制御が必要だが,慣れれば人はいとも容易になしてしまう.
しかしながら,事故などで一度その機能を失うと,リハビリにより機能を取り戻すには時間がかかり,機械では制御が難しいことが多い.
さらに,リハビリによっても完全にはもとへ戻らず,長期のリハビリ期間は仕事の空白期間となり,場合によっては職を失うことにもなりかねない.障害を持ったままでも高機能の個人に適応した専用の車椅子があれば直ぐに職場復帰できるとしたら,リハビリをしないことも本人の選択肢にあげることはできないであろうか.
講師に聞かれて私は答えられなかった.(yk)

【講師】
硯川 潤(国立障害者リハビリテーションセンター研究所)

【申込方法】
「No. 12-28イブニングセミナー(第148回)申し込み」と題記し,
(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,
(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mail
またはFAXにて下記までお申し込みください.

【申込先】
日本機械学会(担当職員 曽根原雅代)
E-mail: sonehara@jsme.or.jp ,FAX (03)5360-3508

<懇親会> 大学近くの「バブレストラン アミ」にて,講師を囲んで懇親会を行います.
会費 3 000円程度

【次回予定】
2012年5月30日(水)18.00~20.00

会場
明治大学理工学部 駿河台キャンパス リバティタワー 1154教室  
東京都千代田区神田駿河台1-1/電話(03)3296-4545
JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線/御茶ノ水駅 下車徒歩3分
会場URL
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
参加登録費

正員 1000円(学生員 無料) 会員外 1500円(一般学生 500円)当日会場にて受け付けます.

問い合わせ先

日機装技術研究所 小西義昭
電話(042)392-3087
E-mail:y.konishi@nikkiso.co.jp

明治大学 村田良美
電話(044)934-7350
E-mail:murata@isc.meiji.ac.jp

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