ブレイクスルーを生み出す次世代アクチュエータ
情報機器やホームロボットなどの小型高性能化,生命科学や材料科学などの科学技術分野におけるマイクロ・ナノ化のさらなる進展,あるいは,環境問題と絡んだエネルギー消費量の低減など,様々な分野において優れた次世代アクチュエータの実現がブレイクスルーの鍵を握っています.そうした背景をふまえ,平成16年度より5年間,文部科学省科学研究費補助金・特定領域研究として「ブレイクスルーを生み出す次世代アクチュエータ研究」(領域代表 樋口俊郎 東京大学)が実施されました.次世代アクチュエータ実現に向けた組織的な取り組みが行われ,様々な成果が出ております.
本講習会は,このような背景を踏まえて企画されたもので,圧電,流体,静電,多自由度,高分子などの次世代アクチュエータの原理,加工法や応用例などについて,第一線で活躍中の講師の方々にわかりやすく講義していただきます.
【題目・講師】
1. 9.30~10.10 はじめに(展望) 樋口俊郎(東京大学)
2. 10.10~10.55 超音波モータ 黒澤実(東京工業大学)
3. 10.55~11.40 マイクロアクチュエータの加工方法 服部正(兵庫県立大学)
[昼休み]
4. 12.50~13.35 機能性流体利用アクチュエータ 吉田和弘(東京工業大学)
5. 13.35~14.20 球面電磁モータ 矢野智昭(産業技術総合研究所)
[休憩]
6. 14.30~15.15 新しい流体アクチュエータ 鈴森康一(岡山大学)
7. 15.15~16.00 高分子アクチュエータ 安積欣志(産業技術総合研究所)
8. 16.00~17.00 産業技術総合研究所関西センター見学