一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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基礎教育講習会‐エンジン技術の基礎と応用(その23)

2011年1月21日 | 講習会No.10

【協賛(予定)】
自動車技術会,石油学会,日本燃焼学会,日本マリンエンジニアリング学会,
日本内燃機関連合会,日本ガスタービン学会

【主旨】
本基礎教育講習会は,将来のエンジン技術を支える企業の若手技術者や学生を対象として,エンジン技術の基礎と応用に関わる幅広い分野の実用的な知識を提供し,教育することを目的として企画しております.今回は,ディーゼル噴霧とその燃焼,ハイブリッドカーの開発,エンジン開発の歴史,三次元燃焼シミュレーション,鋳造技術の科学と進化など,現在のエンジン低燃費化技術開発のキーポイントとなる事項について,実務に即した基礎的内容の講習を企画いたしました.昨年度は受講者の過半数が「非常に役立った」と回答されています.是非,若手技術者の育成にご活用下さい.尚,今回とほぼ同じ内容の講習会を2010年11月26日(金)に東京地区で開催いたします.

【題目・講師・司会】
[司会: 河崎 澄 (滋賀県立大学)]

≪午前≫
9.00‐9.05/挨拶 基礎教育講習会企画委員会 委員長 大澤 克幸 (鳥取大学)

9.05‐10.15/(1)ディーゼル噴霧とその燃焼
ディーゼル機関では,DOC+LNT+DPFのような後処理装置をつけることで,排ガス問題に対処可能なことが最近あきらかになっている.そこでディーゼル機関のより本質的な問題として熱効率の改善が求められているが,そのためには噴霧と燃焼室の適合を含めたディーゼル噴霧燃焼の見直しが必要と考えられる.そこでここでは噴霧特性とディーゼル噴霧燃焼の基礎的事項を明らかにする.燃料に微粒化問題はバイオ軽油に対応するためには再検討が必要な事項である.着火の問題はHCCI燃焼の基礎であるだけでなくディーゼル燃焼騒音防止のための多くのヒントが含まれている.燃焼の後燃えは,後処理装置のための排ガスの温度制御の問題として重要である.ここでは,このような観点から過去のディーゼル噴霧の特性を紹介する.その後,NOx低減のためのEGR燃焼,燃焼室内で生成されるPM,PMを中心とする後処理問題について解説する.
講師 群馬大学大学院工学研究科 先端生産システム領域  新井 雅隆

10.25‐11.35/(2)普及を目指したGlobalハイブリッドカーの開発
昨今,地球温暖化に対する世界的な環境意識の高まりと共に,CO2低減技術や環境対応車が脚光を浴びている.Hondaが満を持して2009年2月に発売した新型ハイブリッド車インサイトは,このような省エネニーズの高まりの中,高い環境性能とお求め易い価格を実現し,さらに,日常の爽快な走行性能・全世界対応の安全性を高いレベルで実現し,発売以来好評を得ている.
今回は,1.環境課題の推移と現状,2.CO2低減に向けた自動車業界の中長期の取り組み,3.ハイブリッド車のメリット,4.Hondaの環境課題への取り組みに対して理解を深めてもらうと同時に,5.新型インサイトに盛り込まれた技術について解説を行う.また,6.インサイトに込めた技術者たちの想い,開発のエピソードなどを実例も交えながら紹介する.
講師 (株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター  関 康成(代理 米口 広)
*講師都合により交代となります。

11.35 – 11.50/全体質疑(午前の部)

≪午後≫
12.50‐14.00/(3)技術史に見る技術屋の哲学
 —-難産だったディーゼル自動車の完成と,凝った設計の美学を見る—
私達は,もの作りの目的と手段を認識するということを自明のこととして,行動に走りやすい.史実をたどり,技術屋として心得るべき哲学を学ぼう.
先ず,ロバート ボッシュの実験の足跡を見よう.ディーゼルエンジンはその発明後,当然自動車用として,ルドルフ ディーゼルも直接関与し開発が行なわれたが失敗に終わった.その後,多くの試みがあったにも関わらずディーゼル自動車が本格的に量産されたのは発明から39年も経った1936年,メルセデスベンツの260D型であった.量産化を導いたのはロバート ボッシュの功績であった.次に第二次大戦時,日本はベンツ及びヒルトの航空エンジンさらにベンツの高速艇用エンジンも国産化出来なかった.エンジンの凝った設計が一因であった.凝った設計とは何かを探る.
以上の事例の中に,原点に帰っての考察の重要性を見る.
講師 元日野自動車副社長  鈴木 孝

14.10‐15.20/(4)三次元燃焼シミュレーションによる筒内現象解析
環境への配慮が高まる中,エンジンの更なる高効率化が求められ, 数値計算の果たす役割は,エンジン性能予測・筒内流動解析など多岐にわたり,年々重要度を増している.内燃機関における三次元シミュレーション技術は,計算機の進歩も加わって急速に発達し,筒内流動および混合気分布解析等,エンジンの研究開発に多く適用されている.ここでは,実験では捉えることが困難であるエンドガス領域における自己着火現象および未燃燃料排出メカニズムなど,流動と燃焼の双方を同時に考察可能である三次元燃焼シミュレーションの特性を生かした筒内現象解析について紹介する.
講師 日産自動車株式会社 パワートレイン開発本部  寺地 淳

15.30‐16.40/(5)鋳造技術の科学と進化(匠の技と最新技術の融合)
製造業におけるコア技術は,1.鋳造・2.鍛造・3.プレスと言われるが,今回は自動車用エンジン,特に骨格を形成する部品(シリンダーヘッドなど)を製造するのに用いられる鋳造を題材に,1.鋳造とは,と題して一般的鋳造技術を,2.鋳造欠陥の対策(定性的から定量化へ),では溶湯ピンホール・引け巣・中子ガス欠陥など鋳造不良対策の定量化への取り組みを,現場視点で分かりやすく解説する.また,昨今の環境意識の高まりに合わせて,3.鋳物部品の軽量化製造技術やグリーンファクトリーの現状,なども合わせて紹介する.さらに,4.鋳造技術の進化,では現場熟練技術者の匠の技と,CAEやラピッドプロトタイプなど最新の3Dデジタル技術が融合した最速鋳物製作技術について解説する.最後に,5.究極の鋳物,と題してHONDA-F1のシリンダーヘッドやホンダF1参戦第1期(1963~1968)のマシン-レストアにおける鋳物部品を紹介する.
講師 (株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター  光内 薫

16.40‐16.55/全体質疑(午後の部)

16.55‐17.00/閉会挨拶 基礎教育講習会企画委員会 幹事 岡田 陽一((株)堀場製作所)

会場
三菱自動車工業(株)パワートレイン製作所京都工場 本館大ホール
[〒616-8501京都市右京区太秦巽町1番地/電話(075)864-8000
/JR「京都駅」より京都市営バス28号系統「南広町」下車
会場URL
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/corporate/facilities/guide_map/kyoto_factory.html
参加登録費

会員15,000円(学生員5,000円),会員外25,000円(一般学生7,000円),いずれも教材1冊分の代金を含みます.尚,協賛団体会員の方も本会会員と同じ取り扱いとさせていただきます.

【教材】
教材のみご希望の方は1冊につき会員3,000円, 会員外4,000円.教材のみを入手ご希望の方は開催当日までに予約申込をお願いいたします.行事終了後は販売いたしませんので,ご了承願います.

申し込み先

本会ホームページhttp://www.jsme.or.jp/kousyu2.htmよりお申込みください.または,本会ホームページhttp://www.jsme.or.jp/gyosan0.htmより行事申込書をプリントいただき,必要事項をご記入の上,FAX03-5360-3507でもお受けしております.開催日の10日前までに聴講料が着金するようにお申し込み下さい.以降は定員に余裕があれば当日会場受付とさせていただきます.聴講券発行後は取消しのお申し出がありましても聴講料は返金いたしかねますのでご注意願います.

【定員】
60名,申込先着順により,定員になり次第締切ります.

問い合わせ先

社団法人 日本機械学会
担当職員 加藤 佐知子
電話(03)5360-3503

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