一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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基礎教育講習会‐エンジン技術の基礎と応用(その25)

2012年11月30日 | エンジンシステム部門講習会No.12

【協賛(予定)】
自動車技術会,石油学会,日本燃焼学会,日本マリンエンジニアリング学会,日本内燃機関連合会,日本ガスタービン学会

【趣旨】
本基礎教育講習会は,将来のエンジン技術を支える企業の若手技術者や学生を対象として,エンジン技術の基礎と応用に関わる幅広い分野の実用的な知識を提供し,教育することを目的として企画しております.今回は,内燃機関の熱効率向上技術と将来展望,新世代高効率ガソリンエンジン・クリーンディーゼルエンジンの開発,量産車用プラグインハイブリッドシステムの開発,排ガス計測の基礎と最新計測技術,自動車及び燃料選択に係る評価方法-LCAとWTWについて- など,将来のエンジン技術開発のキーポイントとなる事項について,実務に即した基礎的内容の講習を企画いたしました.昨年度は受講者の大多数が「非常に役立った」と回答されています.是非,若手技術者の育成にご活用下さい.
なお,昨年度に引き続き,本年度も東京会場にて1回のみの開催となります.

【題目・講師・司会】
[司会:河崎 澄 滋賀県立大学]
≪午前≫
9.00‐9.05/挨拶 基礎教育講習会企画委員会 委員長 森吉泰生(千葉大学)

9.05‐10.15/(1)内燃機関の熱効率向上技術と将来展望
HEVやEV等,車両の電動化が進む一方で内燃機関そのものの熱効率向上に対しても多くの技術が投入され,自動車の燃費は今もなお向上し続けている.本講演では内燃機関の熱効率向上のための様々な技術についての解説を行い,将来的な技術の方向性についての展望する.
講師 日産自動車株式会社 パワートレイン開発本部 パワートレイン実験部 堀田 勇

10.25‐11.35/(2)新世代高効率ガソリンエンジン・クリーンディーゼルエンジンの開発  
昨今の世界的な燃費志向の高まりの中,ハイブリッド車に代表される多くの電気駆動システム装着車両が市場に導入され,この傾向は今後も継続/加速されるものと思われる.マツダでは,その動向は重要視しつつも,それらの車両の多くに内燃機関が搭載され,燃費改善の大きなウエイトを占めていることに着目し,内燃機関の熱効率改善に焦点を当てた開発を行ってきた.この度,その第1段階として,超高圧縮比を特徴とする高効率ガソリンエンジン(SKYACTIV-G),及び,低圧縮比を特徴とするクリーンディーゼルエンジン(SKYACTIV-D)を開発し,市場に送り出した.これらのエンジンは,従来のエンジンに比較し,いずれも 15 % レベルの燃費改善を示している.本講座では,両エンジンのために開発され導入された,従来の概念に捕われない新しい燃焼技術を中心に,新技術のポイントを紹介する.
講師 マツダ株式会社 パワートレイン開発本部  赤木 裕治

11.35 – 11.50/全体質疑(午前の部)

≪午後≫
12.50‐14.00/(3)量産車用プラグインハイブリッドシステムの開発
近年,CO2排出量削減,エネルギーセキュリティ問題への対応,都市内における大気汚染物質の排出量削減の観点から,従来の化石燃料に代わる自動車の動力エネルギー源が色々と検討されており,その中でも多様な一次エネルギー源から生成可能である電気は有力な代替エネルギーの一つであると考えられている.トヨタ自動車では系統電力を活用する車両の中で,従来車と比べて利便性を全く犠牲にせずに電力を有効活用できるプラグインハイブリッド車が現時点における最適解であると考えており,2012年初頭にプリウスPHVを日本と米国で発売開始した.この量産モデルに先駆けて,2009年末に限定生産のプラグインハイブリッド車を実証試験の目的を兼ねてリース販売し,この実証試験の結果を反映してプラグインハイブリッドシステムの改良を行っている.具体的にはより少ない電池搭載量でEV走行距離を拡大し,システム重量も大幅に低減している.本講座ではこの実証試験の結果およびプリウスPHV用のプラグインハイブリッドシステムの開発について紹介する.
講師 トヨタ自動車株式会社 HVシステム開発統括部 HVシステム開発室 上地 健介

14.10‐15.20/(4)排ガス計測の基礎と最新の計測技術について
近年,環境・温暖化・エネルギー問題に関して,世界規模で同時に議論されるようになってきた.
その中で,オンロード・ノンロードに関わらず,エンジンを通して排出される規制物質,或いは未規制物質の更なる低減目標が各国で掲げられている.研究者,技術者は,その低減目標に向け日夜研究開発を続けている中,その一端を担う計測器においても高安定,高精度要求に伴う改良技術や最新技術を取り入れた計測法の開発がされてきた.ここでは,多様化してきた排ガス計測において,各種分析計の原理から排ガス・PM質量計測(CVS法)システムの基礎を体系的に解説する.また新しい計測技術として着目されているレーザーを用いた排ガス計測技術についても紹介する.
講師 株式会社堀場製作所 東京セールスオフィス  木原 信隆

15.30‐16.40/(5)自動車及び燃料選択に係る評価方法 -LCAとWTWについて-
環境・エネルギー問題の解決に寄与する自動車およびその燃料を選択するためには,科学的かつ総合的な評価法が必要である.その一つとして考えだされたのが,ライフサイクルアセスメント(Life Cycle Assessment : LCA)や,ウエルツーホイール(Well to Wheel : WTW)という手法である.一般にLCA は,原材料の採掘/精錬/精製や製品製造の過程,及びその使用,最終的にはその製品や材料が自然に戻されるまでの一貫した評価法で,ISOでもその評価法が規格化されるなど,研究が進んでいる.しかし,自動車の場合,使用される期間や距離は状況により大きく異なること,また,自動車製造時に発生するCO2は通常は比較的少ない(典型的な場合,全ライフサイクルの約20%)などの事情から,WtW(Well to Wheel : 石油の井戸から車輪まで)という燃費等,自動車の性能に直結する考え方で評価される.将来は代替燃料の種類,量ともに増加すると考えられ,その際は種々の燃料と自動車の組み合わせにおいて,燃料の採掘から自動車の走行で消費されるまでの総合的な系での評価が重要となる.そこで,本講座ではWtW分析に重点を置いて,これらの評価方法の概要を紹介する.
講師 トヨタ自動車株式会社 エネルギー調査企画室 沼田 耕一

16.40‐16.55/全体質疑(午後の部)

16.55‐17.00/閉会挨拶 基礎教育講習会企画委員会 幹事 倉地 克昌(ダイハツ工業〓)
 

【定員】
60名,申込先着順により,定員になり次第締切ります.

【申込締切日】
2012年11月20日

会場
(株)堀場製作所 東京セールスオフィス エクセレントホール
[東京都千代田区神田淡路町2-6,神田淡路町2丁目ビル /電話(03)6206-4722/JR中央・総武線「お茶の水」駅徒歩5分,丸の内線淡路町駅徒歩3分]
会場URL
http://www.horiba.com/jp/contact-us/
参加登録費

会員15,000円(学生員5,000円),会員外25,000円(一般学生7,000円),
いずれも教材1冊分の代金を含みます.尚,協賛団体会員の方も本会会員と同じ取り扱いとさせていただきます.

【教材】
講習会に参加されず教材のみご希望の方は1冊につき会員3,000円, 会員外4,000円.教材のみを入手ご希望の方は https://www2.jsme.or.jp/fw/index.php?action=kousyu_index
よりお申込み下さい.

申し込み先

本会ホームページhttp://www.jsme.or.jp/kousyu2.htmよりお申込みください.または,本会ホームページhttp://www.jsme.or.jp/gyosan0.htmより行事申込書をプリントいただき,必要事項をご記入の上,FAX03-5360-3507でもお受けしております.開催日の10日前までに聴講料が着金するようにお申し込み下さい.以降は定員に余裕があれば当日会場受付とさせていただきます.聴講券発行後は取消しのお申し出がありましても聴講料は返金いたしかねますのでご注意願います.

問い合わせ先

一般社団法人 日本機械学会
(担当職員 加藤 佐知子)
電話(03)5360-3503

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