一般社団法人 The Japan Society of Mechanical Engineers

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基礎教育講習会‐エンジン技術の基礎と応用(その30)

2017年11月10日 | エンジンシステム部門講習会No.17-86

【企 画】エンジンシステム部門

【協賛(予定)】

自動車技術会,石油学会,日本燃焼学会,日本マリンエンジニアリング学会,

日本内燃機関連合会,日本ガスタービン学会,日本エネルギー学会

【趣旨】

内燃機関の核心から最新迄の内容を織込んだテーマ構成と致しました.地球環境面からも重要な熱効率や排出ガス関連技術について,計測の基本や最新の技術に関連させて経験豊富な講師から分かり易く解説頂きます.特に次代を担う企業の若手技術者や学生に是非聴講頂き,内燃機関の更なる革新を目指す一助にして頂ければと企画委員一同願っております.

【テーマ・講師・司会】

司会:佐藤 進 東京工業大学

≪午前≫

9.00‐9.05/挨拶 基礎教育講習会企画委員会 委員長 飯島 晃良(日本大学)

 

9.05‐10.20/(1)ノッキングの基本原理とエンジン高効率化に向けた研究

~自着火反応,低速・高速ノック,ノックフリー化~

火花点火機関の熱効率向上を妨げる根本的な原因は,ノッキングの発生である.これからの内燃機関は,幅広い運転範囲で熱効率を最大化していく必要がある.そのためには,高圧縮比化,過給,リーン化を組み合わせた高効率な条件かつ広い運転範囲で燃焼を成立させる必要がある.そのためには,ノッキング現象の基礎に立ち返って,そのメカニズムと抑制原理に基づいた研究開発が必要だと考えられる.

本講習会では,ノッキングの基礎を説明したうえで,予混合気の自着火反応との関連を解説する.さらに,自着火後の圧力波の発生から強いノッキングに至る過程について,可視化エンジンによる高速観察や分光測定の結果を元に紹介し,高速ノッキングやスーパーノックなどの未知現象の謎に迫る.それらの結果を踏まえて,ノックフリー化の可能性を考える.

講師;日本大学 理工学部 機械工学科 准教授 飯島 晃良

 

10.30‐11.45/(2) 有限体積法と化学反応速度論モデルを用いた

触媒反応1次元モデルの理論と実際

自動車から排出されるガスを浄化するシステムの性能を予測するシミュレーションには化学反応速度論に基づいた触媒モデルを連成した一次元の有限体積法モデルが一般的に使用される.自動車用内燃機関の排気浄化システムは化学工業製品である触媒がキー技術ではあるが,ダイナミックな運転条件で使用される機械システムであり,排気ガス浄化システムのシミュレーションのユーザの多くは機械工学をバックグラウンドにした技術者が多い.一方,シミュレーションの基礎となるのは化学工学や触媒化学であり,その中身が理解できないまま使用している事が多い.本講演では近年の自動車用内燃機関の排気浄化システムのシミュレーション技術を概観した上で,モデリングに使用されている化学反応速度論および有限体積法の基礎を分かりやすく解説する.さらに,初心者が躓きやすいポイントを解説することで若手技術者のモデル活用および研究を推進することを目的とする.

講師;トヨタ自動車㈱ 東富士研究所ユニット先行制御システム開発部 植西 徹

 

≪午後≫

12.50‐14.05/(3)自動車における排出ガス/微粒子の規制動向と計測技術について

1960年代,光化学スモッグをはじめとする大気汚染が社会問題化し,自動車排出ガス規制が導入された.その後, 多くの国で排出ガス規制が実施され,また先進国での厳しい規制の結果,今では乗用車1台当たりの排出ガスに至っては,「空気よりきれい」といわれるまでに浄化技術が進んだ.一方,世界全体の自動車の保有台数は右肩上がりに増え続け,排出ガスの総量も増加の一途をたどり,現在も都市部の大気汚染,温室効果ガスの排出など,自動車排出ガスに関して解決すべき課題はまだまだ多く,燃焼改善や排出ガス後処理技術の開発が盛んである.自動車排出ガスの計測技術は,このような排出ガス量削減の過程において重要な役割を果たしてきた.なお今後の排出ガス規制を考えると,排出ガス計測への要求は, より高感度・高信頼性での測定というだけでなく, 新規成分の追加, 試験手順・計測条件の見直しなど, 高度化・複雑化が著しい. 本講習会では, 乗用車を中心に, 最近の排出ガス規制の動向トピックスと,その規制に関わる計測技術について解説する.

講師;堀場製作所 エナジーシステム計測開発部 武田 賢二

 

14.15‐15.30/(4)ディーゼルインジェクタ技術の変遷と最新技術

ディーゼルエンジンは燃費が良く,CO2(二酸化炭素)の排出量が少ないため,地球温暖化防止に貢献する内燃機関として注目されている.この性能を大きく左右する重要な部品である燃料噴射装置としてコモンレールシステム(CRS)が開発され,いまやその主流に位置付けられている.

DENSOは1995年に世界で初めてCRSを量産して以来,高噴射圧化,高精度化を進め年々厳しくなる排出ガス規制・燃費規制に対して燃料噴射の観点からエンジン開発に貢献してきた.更に厳しくなる将来の規制については,燃料噴射装置に対してさらなる高機能化が求められている.本講演では,初代~現在に至るまでのCRSインジェクタの歴史と最近の規制動向からくる要求,それをクリアする最新技術について紹介する.

講師; (株)デンソー ディーゼル噴射技術部 藤井 武史

 

15.40‐16.55/(5)エンジン熱効率向上への挑戦 ~ CO2借金の効率的な返済

IEAやIRENAから well below 2℃を目指したエネルギ転換シナリオが提案されるなど,人類はこれまでに溜めこんだCO2の負債を返すため,一層の努力が求められている.負債の返済にあたっては誰しも利息が高い借入先から順に返していくように,再生可能エネルギの導入は効率の低い(CO2排出が多い)領域から進めていくべきであろう.自動車用内燃機関は日本のSIP「革新的燃焼技術」や欧州のEAGLEプロジェクト等が目指しているように50%超の高い熱効率ポテンシャルを有している.幅広い技術開発によってこれを実用化すれば,再生可能エネルギはCO2排出の多い石炭発電等の代替に優先使用できるようになり,CO2借金を効率的に返済できる.

講師;マツダ(株) 技術研究所 所長 山本博之

 

16.55‐17.00/閉会挨拶

 

【定員】 60名,申込先着順により,定員になり次第締切ります.

 

【教材】 講習会に参加されず教材のみご希望の方は1冊につき会員3,000円, 会員外4,000円.

教材のみを入手ご希望の方は https://www2.jsme.or.jp/fw/index.php?action=kousyu_index よりお申し込み下さい.

会場
(株)堀場製作所 東京セールスオフィス プレミアムホール(千代田区神田淡路町)
会場URL
http://www.horiba.com/jp/contact-us/
参加登録費

会員15,000円(学生員5,000円),会員外25,000円(一般学生7,500円),いずれも教材1冊分の代金を含みます.

尚,協賛団体会員の方も本会会員と同じ取り扱いとさせて頂きます.

申し込み先

本会ホームページ https://www2.jsme.or.jp/fw/index.php?action=kousyu_index よりお申し込みください.

参加行事No.は17-86です.開催日の10日前までに参加登録費が着金するようにお申し込み下さい.

以降は定員に余裕があれば当日会場受付とさせて頂きます.入金後はキャンセルのお申し出がありましても参加登録費は

返金できませんのでご注意願います.

なお,当講習会では銀行振込の払込票等をもって領収書に代えさせて頂き,聴講券(兼領収書)は発行致しませんので,

当日はお申込み時の自動返信メールを印刷の上,会場受付までお持ち下さい.

本会所定の領収書がご入用の場合には http://www.jsme.or.jp/japanese/contents/02/receipt.html をご参照の上,

別途お申し込み下さい.

問い合わせ先

一般社団法人 日本機械学会

(担当職員 総務G曽根原)

電話(03)5360-3500

申込締切
2017年11月02日

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