設計力UP! CAE活用術
2017年11月15日 - 2017年11月15日 | 設計工学・システム部門講習会主催No.17-143
企 画 設計工学・システム部門
協 賛(予定):自動車技術会,精密工学会,日本設計工学会,日本計算工学会,日本シミュレーション学会
開催日 2017年 11月15日(水)
会 場 日本機械学会会議室(東京都新宿区信濃町35)
趣 旨
3D設計が主流となった昨今, 機械製品の設計段階において,3D設計データをそのまま用い,仕様のCAE検討を行うことが出来るようになった.現在,市場で入手できるCAEツール種類も大きく拡がり,活用目的に合わせた機能を選択することが可能となったばかりでなく,FEMやCFDのオープンソースも存在し,簡便に,低コストでCAE活用が可能となって来た. このように設計現場ではCAEの運用コストや設計での使い易さも含めた活用方法が話題の中心となっている.
本講習会は低コスト/容易/フリーソフト等のCAEツールを用い,設計・開発の各現場に合わせたCAE活用とその評価技術例を紹介するとともに, 大学教育で行われている結果の検証と妥当性確認の考え方も含め,今後のその動向についての一助を示す. 現在,設計及び開発現場で,設計仕様検討対応している方,また,今後の開発環境を検討している技術マネージメントレベルの方に最適な講習会と考える.
題 目
司会 :(株)本田技術研究所 内田孝尚
1. 9:30-10:00
「CAE を設計者が自ら用いて行う設計仕様検討の動向」
(株)本田技術研究所 内田孝尚
内容:
3D /Digital/IT駆使の設計・ものづくり」時代になり,従来の範囲を超え,高い創造性を生かした設計を行うことの出来る環境となった.その展開のひとつであるCAE駆使の創造設計(Creative Design with CAE)はものづくり現場の検討も融合したバーチャルエンジニアリングへ成長している。それらの動向を説明する.
2. 10:00-11:00
「「やさしいCAEツール」を使った設計CAEのご紹介」
ムラタソフトウェア株式会社 辻剛士
内容:
設計段階からCAEを活用することで設計・開発の手戻りを減らし,コスト削減・品質向上に大きな効果が期待されている.
CAEを十分活用するためには設計者・開発者にとってCAEが「やさしい」ツールであることが重要で,そのためには「必要十分の解析機能」「直感的な操作性」「導入・運用コスト」の3つの条件を満たす必要がある.
本講演では、設計・開発現場での解析事例を中心に、CAEの効果的な活用方法について紹介する.
3. 11:05-12:05
「SOLIDWORKS Simulation 設計検証活用例」
ソリッドワークス・ジャパン株式会社 島村知子
内容:
SOLIDWORKS Simulation は、SOLIDWORKS / 3DCAD 上で有限要素法(FEM)を用いた解析ソフトウェアである。ユーザー事例を含め、構造解析や流体解析事例について紹介する。同時にグローバル CAD ベンダーとして、世界の設計環境と設計の検討レベルの状況を説明する。
4. 13:05-14:55
「設計者のための低コスト解析環境構築の提案」
~設計者解析のトピックスも!~
サイバネットシステム株式会社 栗崎彰
内容:
設計者の解析では形状データの作成が必要不可欠となる.3Dプリンターの台頭によって高機能な形状作成ソフトがフリーで使えるようになり,選択肢も増えた.一方で数は少ないがWindows OS上で手軽に使える解析ソフトウェアもある.これらを統合することによって完全フリーな解析環境を構築することができる.信頼性の高い商用ソフトウェアでも結果のオーダー・エスティメーション(概算評価)が必要であり,そのための一助ともなる.このセッションでは,形状作成から解析まで完全フリーな解析環境の構築を提案するとともに,設計者が陥りがちな解析結果の評価ポイントや実用的な解析手法を解説する.
5. 15:00-16:15
「CAEを正しく使うための実践的知識と教育手法の紹介」
東京大学大学院工学系研究科 教授 泉聡志
内容:
本講演では,CAEの実践において,最も重要である結果の検証と妥当性の確認(Verification and Validation: V&V)の考え方と,V&Vを実現するにあたって身に着けておくべき知識の体系(力学,シミュレーション,実験)について述べる.また,東京大学工学部機械工学科で長く行われてきた有限要素法を中心としたCAEに関する講義・演習の試みとともに,講演者らが行ってきたCAEに関する社会人教育活動を紹介する.
6. 16:15-16:40
「Wrap Up」 参加者全員
定 員 50名 先着順となります,ご了承ください.